観音崎隧道を抜けると左手に観音崎灯台入口の立て札がある。急ぐ旅でも無いし約束もあるわけではないので、寄っていくことにした。
すると途中に弾薬庫のようなものが現れた。説明版が無ければ想像だけになってしまう所だが前面に小さな解説プレートがあった。文字がはげて非常に読みにくいのだが解読する。
北門第一砲台跡
ここ観音崎は、三浦半島の最東端にあり東京湾を一望できることから 古くから東京湾防備の要塞地帯として使用されていました。この砲台は明治13年6月5日着工、明治17年6月27日完成。半円形の2基の砲台が扇形に配置され、ここに口径24cmの巨砲2門が海に向かって並び、両砲台はトンネルで通じており地下には弾薬庫と兵員室などがありました。
北門第一砲台跡解説板より
観音崎灯台に続く遊歩道にこの様な小さな切通しがあった。三浦半島はプレート同士がぶつかって押し上げられた地形らしいので地層が無理やり捻じ曲げられた様子が良くわかる。このあたりは複数の断層が走っていて地震の危険が警告されている。やはり地形が入り組んだ美しい場所は生い立ちがそのような事情なのだろう。
切通しを抜けるとすぐに観音崎灯台の真白い姿が姿を現した。この灯台は3代目で大正14年(1925)に完成し現在も現役として東京湾の海の安全を見守っている。灯台内に入るのに寄付金200円がかかる。駐輪場も見当たらないので姿を見ただけで同じコースを引き返す事にした。
先ほどの道に戻り海沿いに進むと観音崎自然博物館がある。