JR横須賀駅前から三笠公園を経て観音崎までの海岸沿いの道は 「うみかぜの道(海と緑の10,000メートルプロムナード)」 と名付けられてハイキングコースとしても整備されている。
三浦市に入ると海岸沿いの道からは、魅力的な変化のある海岸線の景色が目に入ってくる。半島の先端には城ヶ島があって年配の人ならば 北原白秋の名曲 「城ヶ島の雨」 を思い出すことだろう。
西海岸に入ると小さな漁港群とマリーナが景色に彩を与えてくれる。
三浦半島には米軍と自衛隊関連の施設が各所に点在するものの、三浦半島の自然は思いのほか広く、美しい半島の魅力を幻滅させるほどのものではない。
鎌倉を過ぎると稲村ガ崎を除けば砂浜が江の島まで続いている。鎌倉からは夕日を追うコースになって午後はまぶしいが、晴れた日の夕刻まで待てば江の島と稲村ヶ崎の間に沈む夕日は古くから絶景として知られている。
景色から言えば冬と夏が空気が澄んで一番綺麗なのだろうが、走りやすいのは春と秋となる。春は気持ちは良いが霞が出やすく中々遠くまで見渡せる日が少ない。秋は太陽が傾いて日の色が赤く夕暮れも早いのだが、寒くも暑くもない気候は何ものにも変えがたい。
というわけで10月から11月にかけて数回に分けて三浦半島の海岸通りを走ることにした。