第一段
時は欽明天皇一三年(五五二年)
四月一二日夜から二三日朝方に
湖の南の海上に雲が湧き起こり大地が震動しまhした。
その後天女が現れ四天王、風神、雷神などの神々をしたがえ、
空からは石を落とし海からは砂を吹き上げて島を造りました
そしてこの島こそ江の島天女は弁才天です。
天女は江の島に静かに舞い降りました。
第二段
天女の美しい姿を見た五頭龍はあまりの美しさに目を奪われ江の島に渡って求婚しますが、天女は龍の悪行を非難してその願いを聞き入れません。
第三段(詞のみ)
龍は悪行をやめる誓いを立て天女との恋を成就させます。
天女は江島明神となり五頭龍は南に向かって龍口山になりました。