無名橋
鶴見川の右岸を歩いていると鎧堰のところに小さな流れ込みがある。橋と呼ぶには若干の無理があるが歩道は綺麗に整備してある。
このような風景で左手は新鎧橋。こ無名橋の右にはこの橋を入れて4個の小さな橋が並んでいる。
鎧堰側から眺めれば橋らしいともいえるだろう。
新鎧橋(しんよろいばし)
鶴見川が直線に整備された際に作られた新しい橋。以前は鎧堰で鶴見川は左に迂回していた。
正面から見た新鎧橋。歩道も広く歩きやすい橋だ。
新鎧橋の上から下流を眺めてみればすでに一直線に整備されているのがよくわかる。小さくても河川敷を必ず残しているのは河川の浄化や水生生物のためにも重要である。洪水時には全体が川となってなるべく早く海まで流してしまおうと言う考えだ。
鎧橋(よろいばし)
鶴見川は以前は鎧橋の下を流れていた。
鎧橋は傾斜の付いた橋で下の鶴見川副流は普段は殆ど水もなく湿地帯の散歩道のようになっている。
ほとんど流れもない湿地帯だが、大雨時には一帯はすべて水路となって大活躍するのだろう。
湿地帯の先は本流への排水口があって大雨時のみ活躍することが想像された。
ゴロタのえん堤
すぐにゴロタ石のえん堤がある。魚のためというよりは子供達が遊んだりするときに水に親しみやすくするためのものではないだろうか。
ここで鶴見川は二股に分かれる。右手の流れはかつての本流で、左手が直線の新護岸。整備によって島になり家屋も新しく建っている。護岸整備前には建てるには勇気の要る場所ではなかったのではないだろうか。
郷見橋(さとみばし)
2007年6月完成の郷見橋。新しい橋は作り方がパターン化していて、たぶん予算的にも有利なのだろう。このあたりは川幅もしれているので橋の数がやたら多い。神奈川県に入ると橋の間隔が圧倒的に広がってしまう。
正面から見た郷見橋。
えん堤
郷見橋のすぐ下流に小さなえん堤がある。昨日が雨だったので少し水量が増しているようだ。
無名橋
先ほどの二股に分かれた流れが再び合流する場所に小さな歩道橋がある。中州から外に出る橋でもある。
小さな橋、この下を鶴見川の旧本流が流れているわけだ。ここで鶴見川は再び一つになる。
丸山橋(まるやまばし)
丸山橋あたりの護岸は若干の歴史を感じるがこのあたりはもともと鶴見川の本流なのでそのためだろう。橋は平成12年6月完成なので近所の橋より少しだけ歴史がある。
丸山橋の正面から。丸山橋のあたりは護岸も古いが住宅地としての歴史も古いようだ。
丸山橋に併設している水道橋。もちろん一般人は渡ってみたいが渡れない。
無名橋
再びすぐに鶴見川は本流と古い流れの副流との二つに分かれる。昔の流れの入り口に無名の橋が架かっている。
無名橋正面から。アジサイが綺麗な時期だった。そろそろ日も傾いているようだ。
無名橋のたもとに付近の詳しい地図が掲示してあった。ここには源流の泉についても詳しい地図が載っていた。
解説もあったので掲載しておこう。
鶴見川は、町田市上小山田町に源を発し、多摩丘陵を流下して神奈川県横浜市生麦付近で東京湾に注ぐ、全長42.5km、流域面積235平方キロメートルの一級河川です。
その流域は、町田市・稲城市及び神奈川県川崎市・横浜市に広がり、流域市街化率は80%を越えていますが、上流・源流域は、谷戸とその背後地に広がる雑木林など、現在でも豊かな自然が残っています。
谷戸とは・・・
丘陵地が侵食されて出来た谷状の地形を持つ地域です。
谷戸には、斜面の雑木林や谷底の谷戸田・湿地・草地など多様な自然環境がみられ、人間が、長い間、自然と共存した生活を営んできました。
鶴見川東京都管理区間
区間 上流端 新橋上流端
下流部 麻生橋上流
備考 神奈川県内を除く
延長 12.78km
流域k面積 31.5平方キロメートル
東京都南多摩東部建設事務所
水道橋
流れが二股になってすぐに水道橋が見えてきた。
まだ新しい水道橋だが、この上を渡るのはいくら高さが無くても怖い。そのうち手すりも付くのではと思うのだが。