江の島ミュージック年鑑


江の島は古くから様々な楽曲の題材となっている。
古い作品ではその多くが江島縁起を題材にしている。
新しいところではサザンオールスターズが有名です。
ただし、江の島をタイトルにした曲は今のところありません。

曲名:江島 作者(作曲者):観世弥次郎長俊 ジャンル:能
「江島縁起」に題材をとった太鼓入りの観世流能曲。後世の作品に多大な影響を与えた。江之島、江野島とも書く。

曲名:江の島 作者(作曲者):四世杵屋六三郎 ジャンル:長唄
上記の江島から詩を取ったと考えられている。文政・天保(1818~43)の作と推定。曲中の「浜歌」が有名で聞き所とされる。下記の長唄「江の島」と区別するため「新江の島」とも呼ばれる。

曲名:江の島 作者(作曲者):山田検校 ジャンル:長唄
山田流筝曲の「江の島の曲」をそのまま長唄に移し変えたもの。上記の長唄「江の島」と区別するため「旧江の島」とも呼ばれる。

曲名:江の島 作詩:竹婦人(ちくふじん)
作曲:初世河東(十寸見河東)・初世山彦源四郎
ジャンル:河東節
能:観世弥次郎長俊作「江島」から歌詞を取材。享保年間(1716~35)頃の作品。

曲名:江の島の曲 作者(作曲者):山田検校 ジャンル:筝曲
安政6年(1777年)流祖山田検校の処女作。江の島の風景を歌った前段、弁財天の威徳を讃える後段の間に「貝づくし」を挿入された筝曲。「貝づくし」はくだけた部分で替え歌も存在する。後段には山田検校の特徴として雅楽の影響を受けた器楽「楽」が挿入されている。

曲名:片瀬餅つき唄 作詞、作曲者不詳 ジャンル:民謡
正月用の餅を用意するために行う餅つきの唄。江の島前で餅つけば音のよさ、岩に響ける、と歌われる。藤沢市指定民俗文化財。

曲名:江の島音頭 作詩:佐伯孝夫
作曲:中山晋平
ジャンル:民謡
江の島を題材にした創作民謡。作曲年代は不明。中山晋平(1887~1952)はご当地ソングが多いことで知られる。

曲名:名月江の島をどり
      (江の島小唄)
作詩:小寺融吉
作曲:中山晋平
ジャンル:民謡
江の島を題材にした創作民謡。昭和8年発表。

曲名:思い出の江の島 作詩:久保田宵二
作曲:竹岡信幸
歌:霧島昇
ジャンル:流行歌
昭和11年(1936)発表。霧島昇としてのデビュー曲。翌々年発表の「旅の夜風」でトップ歌手としての地位を不動のものとする。

曲名:江の島悲歌 作詩:大高ひさお
作曲:倉若晴生
歌:菅原都々子
ジャンル:流行歌
昭和26年(1951)発表、レコード発売。同時に同名の映画も封切、大ヒット。菅原都々子のデビュー曲。後に「江の島夜曲」も発表。

曲名:江の島海岸 歌:桜たまこ ジャンル:流行歌
発売:徳間音工 KA-1084

CDタイトル:江ノ島 サザン・オールスターズ ジャンル:J-POP
江の島マニアック 1993年ビクター・エンターテインメントより発売。謎の団体、Z団プロデュースのサザン・オールスターズ・ヒットメドレー。17分のメドレー中に30曲が歌われている。

Standoooh!! Areeena C'moooon
LOVELY ISLAND ENOSHIMA

曲中に江の島が登場するサザンの曲。
「勝手にシンドバッド」「夏をあきらめて」「HOTEL PACIFIC」「メリージェーンと琢磨仁」「シャボン」「SEA SIDE WOMAN BLUES」など。
「じんじん」に出てくる夜の桟橋も間違いなく江の島弁天橋の事。「チャコの海岸物語」もエボシ岩が遠くに見える と唄っているので江の島は近い。「平和の琉歌」の愛を植える島を江の島と思うのは無理か?
1979年夏江の島のヨットハーバーにて「ジャパン・ジャム開催。日本側代表でサザンオールスターズが出演。
勝手にシンドバッド 1978.6.25の発売の同曲名のシングル。サザンオールスターズのデビュー曲。ヒットしてテレビの画面で桑田桂祐があの濃い顔でマイクを握りながら首を上下左右に振り、カメラに指を指してドUPで唄うのを見た時は衝撃が走った。彼が出ると、家中で笑いも、もれた。カメラも面白い顔で唄うので必ずドUP気味で写していた。声に特徴があるので声の方に気がとられて、歌が上手いのか下手なのかも当時は良く解らなかった。
夏をあきらめて 1982.7.21発売のアルバム「NUDE MAN」に収録。1982.12.5発売の「バラッド1」、1989.7.21発売の「すいか」、1998.6.25発売「海のYeah!!」にも収録。曲の最後に江の島が遠くにぼんやり出てると歌われる。「NUDE MAN」のジャケット写真は後にサザン・オールスターズ・ヒット・メドレー「江ノ島」のジャケットにも使われた。
HOTEL PACIFIC 2000.7.19シングル発売。前作「TSUNAMI」でしっとりした叙情を歌い上げたサザンは「HOTEL PACIFIC」ではいかにも夏らしいお祭ソングを発表。「江の島に架かる桟橋で 恋の花火が浮かんで消えた」と詩はしっとりしているが曲は独特のUPテンポ。
メリージェーンと琢磨仁 1995.5.22発売のシングル「マンピーのG★SPOT」の2曲目としてシングル収録。1995.6.24発売アルバム「Happy1」にも収録。ダジャレのような題名だが、1曲目の題名があまりに強力すぎてかすんでしまった。ドラムの扱いが変わった異色の曲である。江の島も歌を聞いただけでは何処に出てくるか解らない。
シャボン 1984.7.7発売のアルバム「人気者で行こう」収録曲。1987.6.21発売の「バラッド2」、1989.7.21発売の全4枚企画アルバム「すいか」にも収録。全曲、原由子のソロのみ。
SEA SIDE WOMAN BLUES 1997.8.21発売のシングル「01MESSENGER~電子狂の詩」の2曲目に収録。1998.10.21発売のアルバム「Sakura」、2000.11.22発売のアルバム「バラッド3」にも収録。サザン唯一の演歌ともいえる曲で江の島の他片瀬川まで登場。



「TUBE」も湘南サウンドの代表ですので江の島を歌っています。
一番有名なのは「湘南My Love」でしょう。
2002年7月31日に「江ノ島ブギウギ」の入ったアルバム「good day sunshine」が発売されました。
前田さん。これからも江の島を沢山歌って下さるようお願いします。
あと、飯島直子さんは私の中学(怖いので結構有名な中学)の後輩なんですが、
何故離婚したのでしょうかネ?


表紙にある「真白き富士の嶺 みどりの江の島」は明治43年(1910)第二開成中学(現逗子開成高校)のボート遭難事故において12名の死者を出した時に哀悼のため姉妹校の鎌倉女学校の三角錫子先生が作られた「真白き富士の根」の冒頭部分です。
12人の生徒達が乗った船は一路江の島を目指していました。
悲しい出来事の歌ですが、100年近い時を経て、その間何度も映画化もされとても有名な一節です。
もともとは「富士の」と書かれたようですが、何かの手違いでの字も使われる様になってしまったようです。事故の季節が1月だったので、おそらく逗子から見る富士は下の裾野まで白く雪をかぶっていたのでしょう。
そして江の島は冬でも雪が降る事は無く松の緑が印象的だったのでしょう。
現在では雪があるのは冬でも山頂だけで裾野まで雪をかぶる姿を見る事は殆どありません。