そこのマテガイ待て!


カガミガイ超人によるマッテ超大王的レポート

潮が引いた後の砂の上には、所々に小さい穴があります。
今回は、この穴の住人を調べる事にしました。
(写真左の黒い穴、それと、太陽を反射してみにくいですが、
その右側にある4個の穴があります。)

穴の住人は、マテガイです。
通常、マテガイは、穴に塩を撒いてマテガイが顔を出したところを手でつまんで、
この穴から引っ張り出すのですが、
今回の潮干狩りでは、塩を持参するのを忘れたため
力ずくでの捕獲に挑戦。

<塩が無くてもマテガイは採れる>

もちろんあったら塩の方が良いけど・・

マテガイの穴は、直線的で、垂直もしくは少し斜めの方向で下に向かっております。
また、砂の奥に逃げる際に殻をこすった筋状の跡がありますので、
穴を縦に割った状態で見ることが出来れば、
他の住人との区別が付きます。

手順その1
大きな、ケンスコ(先の尖ったスコップ)で穴の手前を50cmぐらいの深さに掘ります。
(完全に潮が引いた場所で行ってください。)

穴ごと掘って、運がよければ
その中に上の写真のようなマテガイが含まれる事がありますが、
多くの場合は、貝を折ったりします。

非常に殻は薄く割れやすいので注意が必要です。

手順その2
穴に沿って指で砂を崩していくと、マテガイの穴であれば、
マテガイの殻に指が当たります。
30cm以上の深さであれば、
指に当たっても下には逃げない様ですので、
これを人差し指と親指でつまんで注意深く引き抜きます。

<注意点>
ケンスコで穴を掘る時にあまり力を入れると、
マテガイの層までの間にお住まいになっている、
アサリ様、カガミガイ様を割ってしまう恐れがあります。
砂浜でしたら、20cm~30cmぐらいの深さ迄は、
力を入れずにやさしく掘りましょう。
その後に力を入れて50cm程度の深さにします。

カガミガイ超人は自然薯掘りで2.5mの巨大穴を掘って
2m超の自然薯をGetした穴掘りのプロとも呼べる人物。
常人には50cmの穴も中々厳しい筈。
健闘を祈ります。(潮干狩り超人)




このカガミガイ超人式穴掘り捕獲法ならではの

<一石二鳥>
深さ50cm程度の穴を掘ったら、
あとは海水で回りの壁が徐々に崩れ、
アサリ、カガミガイ、バカガイ、シオフキ等が顔を出しますので、
お好みの貝が採取できます。
( 穴の深さが浅くなったら、底の砂をスコップでかき出します。)
穴に溜まった海水を、穴の手前側の壁にかければ、
崩れる速度が速くなります。

<マテガイの収穫>
10cm弱クラスのマテガイを16本を採取
(うち、4本は貝が折れており、帰宅時にだめになっておりました。)

そして

マテガイの穴と良く似た穴のもう一人の住人である
「ボケジャコ」のみを獲っていた地元のおじさんに、
「食べるのか?」と質問したところ、
「黒鯛釣りのえさ」だそうで、
「おととい(2000年4月20日)、これをえさにしてのウキ釣りで
50cm超
の大物が釣れたそうです。