佐島へ


佐島への案内板が見えた後するに佐島入口の交差点に出る。

佐島付近は国道134号線が内陸側を走っているので佐島へ出るには海に向かって少し進まなければならない。


すぐに佐島隧道がある。長さ50メートルほどの短いトンネルで山自体も低く上部に家屋があるわけでもないので、切り取っても良かったのだろうが、やはり景観だろうか?


佐島隧道を抜けると「湘南佐島なぎさの丘」 と書かれた石標と新しい道が右手にある。「湘南佐島なぎさの丘」 は京浜急行が開発中の新しい高級住宅地で、佐島の丘の上に余裕のある敷地と空間を持つ町を建設中。金額が大きくなるので居住者も結果的に厳選される。ただ、交通の便には問題がありそうだ。


右手に法受山東蔵寺が見える。


東蔵寺のすぐ先に洞穴が掘っているのが見えた。何かに使用していたのだろうが、今は入口の下部が土で覆われて中に入れないようになっている。


謎の洞窟を過ぎると佐島漁港が見えてきた。佐島漁港は第2種漁港でこの近辺では少し大きめの漁港。


漁協の建物に「佐島御船歌」 の解説があって横須賀市の指定重要民俗文化財に指定されているとの事。御座船の絵図3点も指定されているとの事だった。


漁港施設の護岸をはさむ形で西側には広大な弓形の船揚場がある。船揚場の先に天神島の山と左には佐島マリーナも見える。


佐島漁港を過ぎればすぐに佐島マリーナへの曲がり口がある。このあたりの道は狭く案内板を道に出せないのかもしれないが、佐島マリーナ方面の看板が樹木で見えなくなっている。


天神島へ渡る天神橋。昭和61年竣工


横須賀市自然博物館付属 天神島臨海自然教育園と書かれたゲート。天神島と隣の無人島笠島周辺を自然教育園として横須賀市が管理整備している。2つの島の間は浅い磯が続き自然がそのまま残されている。平地の少ない三浦半島ではこの様な場所は何らかの形で保護しないと簡単に埋め立てられる恐れもある。天神島と笠島は横須賀風物百選にも選ばれている。
これだけ変化のある磯が続くと捕りたくなるのだろう、貝類・魚類などのアクアラングを使った捕獲を禁じる立て札もあった。

天神島・笠島および周辺水域


神奈川県指定天然記念物
天神島・笠島および周辺水域
横須賀市佐島の天神島および笠島周辺は、三浦半島を代表する動植物が分布しており、また地質学上でもきわめて重要なところです。
天神島は周囲1キロメートルたらずの小島でハマユウの群落、およびハマボウがみられ、その分布は植物地理学上、日本の北限となっています。またこの島に生育する海洋植物の総数は146種にも及びますが、このように種類、数のまとまったところは他地区ではみられません。
となりの笠島は天神島と同じ凝灰岩からできている小島で変化に富んだ岩礁をかたちづくり、各種の海産動物の生息水域に囲まれています。
この地域は、動物・植物・地質学上の豊富な資料が狭い範囲に調和をみせており、その景観とともにたいへん貴重な地域です。
昭和40年8月1日指定
神奈川県教育委員会

この区域は、神奈川県文化財保護条例によって指定されています。みだりに現状を変更して、減失・き損・衰亡等保存に影響を及ぼす行為をしたものは処罰されますからご注意ください。
笠島は天神島の北西に位置する島。どうでもよいが無人島ながら笠島の住所は佐島3丁目。