江の島地名図鑑


現在の江の島は一丁目と二丁目に分けられていますが
かつて江の島には、さまざまな地名がありました。
使われなくなったものも多く、現在でも使われているものもあります。
一般的なもののみを記してみました。

江の島マニアック

負越場

かつてこの場所は、島口よりは常に海水が岸をひたしていたので負越賃を取って背負い渡しをしたことからこの呼称が出ている。

シモジョ

青銅の鳥居の島に向かって右側。小浜の磯に出る小道の両側あたり。別名ハズレ

宿町

参道の両側の総称。略してシュクとも呼ばれる。
マチヤと呼ぶことも有り、もともと参道沿いは茶屋町であった。

須田町

明治23年に埋め立てられた場所。別名新地とも呼ばれる。
現在貝作がある場所。埋め立てられるまでは恵比寿屋が最前面であった。

天台山

テンダヤマ。大崎稲荷があり、雰囲気のある小さな山。

西浦
東浦に対して西海岸の集落と海岸を指す。宿町の一部を含む事もある。
かつては、岩屋行きの渡し舟は西浦から出ていた。現在は小さな漁港。

イリンチュウ

岩本楼横の路地を入った所の集落。路地を指すこともある。

丸山

岩本楼の隣にある丸山は江戸時代には稲荷があった。

鐘山

カナヤマと読む。ここの土を使って鐘を造ったら良い音色がした事からついた名という。
現在は児玉神社がある。

坂下

児玉神社の横から下降道を降りてくるあたりと降りきった所。


東町

東町は埋め立てられる前は東浦の海岸に接していた。
今は、海からは随分入ってしまったが町並みは残り懐かしい場所。

東浦

東浦はもちろんかつては海であったが現在は埋め立てられてしまった。

聖天島

かつてはその名の通り島であったが埋め立てられて
現在では頭がコンクリートからのぞくのみ。
聖天様を祭る社は健在。

湘南港

東京オリンピックのヨット競技開催のため造られたのがヨットハーバーと湘南港。
白灯台の堤防内側に東海汽船の桟橋が造られそれを湘南港と呼んでいたが、
当初のみで現在は使われていない。

サザエ島

かつては東浦の磯の先にありサザエが良く獲れたことから付けられた名。
メモリアルの意味で造られた人口島。元の場所とは少し違うようだ。

ハラ 上原 下原

江の島植物園のある高台をハラと呼ぶ。
植物園側を上原。江の島大師側を下原と沸ける事もある。

山二ツ

中村屋羊羹店の所は江の島の2つの山がくびれた様になっている所。
山が2つに分かれるとことから名付けられた。

木喰様

モクジキサマ。現在はここへ行くためには稚児が淵からぐるっと回らなければならないが
かつては山から下りる道があった。
洞窟には木喰様が祭ってあり、現在は本物の木喰様が。

山町

山二ツの両側はお土産店、民宿、食堂が建ち並び一帯を山町と呼ぶ。

ムコウヤマ

山二ツから植物園側をハラと呼ぶのに対し、奥津宮側をムコウヤマと呼ぶ。

竜野ヶ丘

タツノガオカ。岩屋の上部にあたる丘の部分。
現在は恋人の丘として龍恋の鐘が設置されている。

ヨットハーバー

東京オリンピックのために造られたが、
現在では収容ヨット数国内トップクラスのヨットハーバー。
ヨット競技のメッカとして知られる。クルーザーの収容も多数。

白灯台

現在は大きな船は入ってこないので灯台としての役目はあまり無いが、
釣り施設が造られ安全に楽しめる楽しい場所。
江の島釣道会の尽力によって実現した施設。