ドゥクラングール Douc Langur
ドゥクラングールは木の葉を食べるリーフィーターの仲間です。ジャングルの中では目立ちすぎるのではないかと思うくらい派手な顔と体をしています。長い尻尾とお尻の上も白パンツをはいている様に白く、とても目立ちます。
ドゥクラングールの展示舎は真南を向くことになります。逆光で非常にまぶしいのですが、色々な角度で見れるのと樹木を利用して太陽を防ぐと何とかなるでしょう。この写真も正面の太陽を木でさえぎって撮影しています。
まあ本人が派手な色ですので探す心配はないようです。
網を登って降りて角で休んでまた登っての繰り返しですが尻尾とお尻の上が白いのがお分かりいただけると思います。
私たちは木の葉は食べませんがそれは体の中にセルロースを消化できる消化酵素を持たないからです。リーフィーター達は消化酵素を持っているかというと彼らも実は持っていないのです。
消化酵素が無いのに木の葉を栄養に出来る秘密は、胃の中にセルロースを分解する細菌を住まわせているそうです。
ドゥクラングールの赤ちゃん。
ドゥクラングール Douc Langur
- 学名:Pygathrix nemaeus
- 分類:霊長目 オナガザル科
- 分布:ベトナム、ラオス、カンボジア
- 生態:熱帯雨林及びモンスーン林に棲む。10頭程の群れを作るが、雌の数は雄の倍ほどである。母親に死なれた子どもに他の雌が授乳したり、雄が面倒を見るなどの観察例がある。ベトナム戦争の影響で生息地の大半が失われた。
- 食べ物:木の葉 、果物、木の実
よこはま動物園ズーラシアのプレートより転載
色白のサルはあまり見かけません。まるでお化粧をしたようです。
ポイント
世界で一番美しいサルといわれているそうです。あくまで人から見た一番ですが、黒や茶の毛のサルに比べれば確かに派手な色のサルです。美白王子と美白王女。