愛宕山の下を走る愛宕山トンネル。左右に歩道があって歩きやすい。
帰り道に天徳寺があった。愛宕山ヒルズ開発の際に立て替えられたようで建造物はすべて新しかった。
有形文化財 弥陀種子板碑
東京都港区指定文化財
有形文化財 弥陀種子板碑
「板碑」 は、鎌倉時代から戦国時代にかけて各地で造られた板状の石像物で、本来は先祖の供養など民間信仰によって立てられた塔婆の一種である。鎌倉時代には地方豪族や僧侶によって立てられたがl、南北朝時代以降は庶民にまで広がり、その造立も民間信仰を密接に関連し、本来の仏教的色彩は薄れた。
本板碑は、緑泥片岩(秩父青石) の一尊種子板碑で、高さ68cm、幅29cm、頭部を山形に造り、その下に二度の切込みを入れ、身部の幅は同等で変わらない。身部上半に蓮華座上に梵字「キリーク」 (阿弥陀仏) を異字体で表し、下半には「永仁六年七月日」 (西暦1298年) の銘を刻む。梵字が分断直截(ぶんだんちょくせつ)の薬研彫(やけんぼり)でやや浅く、年が草体で記されており、時代の特徴をよく示している。
鎌倉時代の造立刻銘をもつ種子板碑の典型であり、港区内には希少な存在である。
昭和61年10月20日
東京都港区教育委員会
天徳寺の解説板より
天徳寺の境内に入ってみると八角形の本堂があったが扉は閉ざされていた。
鐘堂もモダンな形で12角形? 殆ど円に近いものだった。
天徳寺を過ぎると愛宕山グリーンヒルズのツインタワーが見えた。
この景色を最後に地下鉄の神谷町駅に向かった。