油壺マリンパーク


海沿いに北上していくとすぐに諸磯湾に出る。

諸磯湾は深く切れ込んでいて油壺京急マリーナがあり、多くのヨットが並んで海上に係留されていた。

油壺の名前の由来については下記に詳しい解説があった。

三浦道寸(どうすん)父子と油壺湾


関東制圧をねらっていた北条早雲が大軍で新井城に攻めてきたため、三浦道寸義意は城に立て籠って三年も戦ったが、ついに永正15年(1518)に城は落城し、道寸父子は自害したそうです。この時他の将兵も討死、または湾へ投身したと伝えられています。そのため湾一面が血汐で染まり、まるで油を流したようになったので後世「油壺」といわれるようになったそうです。
今日では、油壺湾、小網代湾、諸磯湾はヨットハーバーとして、また、油壺湾は台風等の大しけの時などは天然の入江を利用した漁船の避難所にもなっています。
環境省・神奈川県 解説板より



諸磯湾と油壺湾は並んでいて油壺湾の方には三崎マリン経営の油壺ヨットハーバーがある。木々の間から林立するヨットのマストが見える。


道が上り坂なので道の途中から三崎マリンが見渡せた。


そのうちに県道216号線に突き当たる。せっかくなので油壺マリンパークまで行ってみることにした。突き当りを左に真っ直ぐ行けば油壺マリンパークに行ける。


道も終わりに近づく頃 「国土交通省国土地理院 油壺験潮所入口」の案内があった。おそらくは無人でコツコツとデータを記録しているのだろう。


油壺には東京大学理学部付属臨界実験所がある。実験所は磯の先端近くにあるのだが、こちらは寄宿舎と事務所。県道216号線沿いにある。


終点油壺マリンパークに着いた。まだ開演前なので人気は無い。


海洋基礎生物学研究推進センター、東京大学臨海実験所の正門。油壺マリンパークのすぐ前にある。


道は油壺マリンパークの前で二股になる。どちらに行っても先は海なのでたいして進めはしないのだが、まず左手に行って見るとすぐに突き当たりになり、その先には磯に降りる遊歩道が伸びていた。


京急油壺マリンパーク園内図。楽しそうな展示の他、三崎マグロのレストランまであるのは、さすが三崎というべきか。


入口すぐ横にある案内図。こちらは少し詳しい説明があって、先ほどのマグロに関してはマグロ漬け丼、海鮮丼などがあるらしい。

油壺観光案内


●京急油壺マリンパーク
魚の国は、魚の智恵と神秘を探る水族館。さまざまな魚たちの海の生活環境を再現しています。世界最大規模の大回遊水槽では、大型漁の群泳やマリンガールによる魚の餌づけショーがみられます。屋内大海洋劇場「ファンタジアム」は雨天でもOK、イルカやアシカの、ゆかいなショーがくりひろげられます。
☆営業時間 9時~17時
☆休館日 年中無休(ただし12月29日~31日は除く)
●油壺ハイキングコース(3.5km 約60分コース)
波ひとつない鏡のような入江と緑の岬、自然のおりなす景観を楽しんでみませんか。
観光船発着所入口―5分―新井城址―5分―東大臨海実験場・荒井浜海岸・観光船発着所―20分―胴網海岸―15分―横堀海岸―15分横堀海岸入口
●道寸まつり(荒井浜海岸/毎年5月の最終日曜日)
三浦一族の鎮魂祭としておこなわれる行事。
特に「笠懸(かさがけ)」は、三浦一族のお家芸であったもので流鏑馬、犬追物とならぶ三大古弓馬術のひとつとして有名です。
平成4年1月 三浦市 解説板より
地図によると東大の地震研究所もこの油壺にあるそうだ。実は三浦半島は各プレートが押し合って隆起した地形だそうで、断層も複数走っているという。美しい地形にはそれなりの生い立ちがあると言うべきか。