江の島の名の由来とは


江の島は西暦522年に突如片瀬の沖合に湧出したことになっている。
もちろん、まともにとる人は居ないだろうが
その頃には既に江之島と呼ばれていたのだろうか。
江の島は現在の対岸 片瀬側とつながっていたものが
およそ2万年前に沈降運動により島として陸から離れたと推定されている。
完全に島として分離していたが、建保4年(1216)に
現在の様に干潮時には片瀬側と歩いて渡れるようになった。

島には江島神社が祭られ、いつの頃からか我々は島を「江之島」と呼ぶ様になった。
江之島と名付けられたいきさつについてはいくつかの説がある。

その1

江の島マニアック
島は絵の様に美しく最初「絵島」と呼んでいたものが「江之島」と呼ばれる様になったとする説。

実際に絵島と呼ぶこともあったのだから十分考えられます。

その2

江の島マニアック
島と陸地のつながった姿が柄杓(ひしゃく)に似ているので「柄之島」から「江之島」と呼ばれる様になったとする説。

説得力はありそうだが、陸地とつながったのが建保4年(1216)ということを考えると、「江嶋縁起」が記された永正2年(1047)には陸繋島で無かったわけで柄杓に似ていたからというのは無理があるのではないか。

その3

江の島マニアック
島に東浦、西浦の他 入り組んだ海岸線を持つ地形から「江之島」と呼ばれる様になったとする説。

江の島は大きく2つの山に分けられその境目が大きくくびれていることからそれを指しているとも考えられます。

その4

江の島マニアック
島の形が漢字の「江」の字に似ていることから「江之島」と呼ばれる様になったとする説。
色々な地図を眺めてもどうしても「江」の字に見えずこれは違うのではないかというのが感想です。カタカナの「エ」なら似ていますが、「江」の字からカタカナの「エ」が使われるようになったのが9世紀頃ということを考えるとやはり無理がある気がします。写真は江の島の2つの山とくびれをデフォルメして描かれた案内地図。