ウミウ展望台と遊歩道



ウミウ6羽のモニュメントがある横がウミウ展望台方面への遊歩道。


三浦半島八景の一つとして城ヶ島の落雁が紹介されていた。三浦半島八景は神奈川県が三浦半島地区の4市1町と協議して平成13年に選定したものだという。三浦半島八景とはいっても鎌倉が3つも選ばれているのは仕方のない事なのだろうか。


三浦半島八景の案内板付近からウミウ生息地方面を眺める。飛び出た先端の崖がウミウの生息地との事だ。カワウならそこらの川に良くいるのだがウミウの方は中々見る機会が無い。当日はウミウが乱舞する様子は残念ながら確認できなかった。


こちらがウミウ展望台。展望台以外の場所は草のたけが高かったり足場が悪かったりして、落ちたらただではすまないので海側は気をつけたい。

白秋文革コース ウミウ展望台


三崎城ヶ島は鵜の鳥島よ
 潮のしぶきで鵜が育つ
展望台より望む、赤羽根海岸の崖には、毎年10月下旬になると、ウミウ、ヒメウが遠く千島列島から飛来し、翌年の4月まで見る事ができます。
約千羽にも及ぶ鵜の乱舞は、冬の城ヶ島の風物詩であり、白秋のまた野生の瑞々しさに深い関心を寄せ、その足跡が島中にあり、多くの創作活動をみることができます。

城ヶ島の白百合の花大きければ
 仰ぎてぞあらんあそびの舟は

城ヶ島のウミウ・ヒメウ及びクロサギの生息地
 神奈川県指定天然記念物(地域指定)
 昭和35年5月31日指定

赤羽根海岸の東側にァ続く本の下の断崖は、幅300メートル、高さ30メートルにわたり、波打ち際からの垂直の崖が人を寄せつけないことから、鵜の群れのよい生息地となっており、冬季の生息地として、その地域が指定されています。
ウミウ、ヒメウはウ科に属する海鳥で、海上を泳ぎ、潜って魚を捕り餌としています。ウミウはこの習性を利用して鵜飼に使われていることで有名です。両種とも冬鳥として渡来し、4月以降に本州北部、北海道以北に渡り繁殖します。繁殖期に近づくと足の付け根に白斑が見られます。クロサギ(サギ科)は、留鳥として生息し、磯や干潟で餌をとります。城ヶ島でも繁殖が確認されており、本種の分布の北限と考えられています。
三浦市 解説板より


ウミウ展望台を過ぎて道は舗装が無くなり土の遊歩道になる。


途中で馬の背洞門のある海岸へ降りる階段があったがこれは無理なので上の道を行く。


城ヶ島では海風が常に陸地に向かって吹いているため木々の枝は北に向かって傾いている。


足元の磯を見ると洞窟が見えた波の浸食で出来たものらしい。洞窟の裏側に「馬の背洞門」に降りる階段が見える。磯遊びも楽しそうだ。


遊歩道から長津呂崎方面の絶景を眺める。


遊歩道から赤羽根崎方面を眺める。赤羽根崎の先端に「馬の背洞門」 が見える。


波の侵食によって出来た「馬の背洞門」。馬の背洞門の左にもいくつかの洞窟が見える。三崎港の天然の防波堤である城ヶ島の外洋側は赤羽根崎をはじめとして波の影響を直接受ける場所なので、侵食されやすい条件といえる。馬の背洞門は関東大震災以前は現在よりも低い位置にあり穴の中を小船で通過する事も出来たそうだが隆起してしまった現在では中を歩いてくぐれる。左の複数の洞窟も海面が下がってしまったのでこれ以上の海食は無いだろう。


いくつかのベンチがある見晴台に出た。沢山の人たちが休憩しながら景色を楽しんでいた。


するとすぐに遊歩道は階段に変わりその先には城ヶ島灯台が見えた。これで城ヶ島を一周したことになる。同じ道を戻り城ヶ島を後にすることにした。


城ヶ島大橋を渡って再び三崎に戻る。大橋欄干外の金網は三崎、城ヶ島の陸地部分だけで中央の海上部分には金網は無い。まさか海上なら落ちても死なないなどという話ではないと思うが、大橋中央部は金網が無いので景観は素晴らしい。