等々力不動尊本堂までもう少し
等々力不動尊本堂に登る石段も終わりに近づいてきた頃、明治20年に出来たらしい石碑にであう。時代はそれなりに経っているのだが表面の文字は良く読み取れた。時代が下っても石は風格が増すのが良い。現在使用されていない文字も多く読めないものもあった。
等等力瀧磴道石階新築碑
等等力瀧在武之荏原群其地瀕
千玉河幽外閑雅瀑泉落懸崖數
丈水尤清冷四時不絶暑夏来浴
療病耳者日為群美壱泉之上頭
安不動尊相傳根嶺大師夢感
奉於斗明治十八年先住吉良實
恩謀興有志者造其磴道五十餘
間石階以便干侫隆焉瀑泉於是
大改奮観可謂美績矣因勒其功
傳於之後
明治二十年有一年戌子建辰月
満願寺現住 宇野真隆識之
もうひとつの石漂のようなもので「たきのみち」とだけ刻まれていた。
石を過ぎると御本堂はもうすぐである。前方には等々力不動尊の舞台が見える。
御本堂に着く前に石段の途中に見晴らしの良い踊り場があった。御手水舎もあって、反対から登って来た人たちも問題無くお参りが出来るようになっていた。
等々力不動尊の案内所の前に等々力渓谷と不動尊の立体模型が設置してあった。屋外なのでアクリル製の表面には痛みも見られたが、模型そのものは精密に芸細かく作られており、高低差のある地形柄、紙の地図に比べるとはるかに見やすく地形も理解しやすい。