魚は単独で1つだけある餌には非常に警戒心が強い。
しかし、ひとたびコマセなど撒こうものなら狂ったように
餌に食いつく。
これは、みんなで食べれば怖くないという種保存の原則かも知れない。
人が食べて大丈夫なら俺も食べようというやつだ。
このコマセに針が付いていたらを実現したのが、これなのだ。
異様に針の狭い間隔は、複数の餌を魚に認識させる。
おまけに、少し針から落ちた餌が回りを漂っている。
ここで、魚は警戒心がググッと薄らぐのである。
そして、ちょっと警戒心のある魚はちょっと噛んでみようかなという
行動に出る。
通常のウキ釣りでは、かじられただけで合わせなければ
針は吐き出されてしまう。
ところがこの釣りではエダスが1cm以下で魚は針を吐こうとして
少しでも動いた瞬間、
竿と重りでピンと張ったテグスの抵抗が
魚を向こう合わせで引っ掛けてしまう。
もちろん、針先は鋭くなければならぬ。
金針よりも普通の鋼鉄の針の方が良い。
重りもナス型の7号以上だと向こう合わせに最適。
向こう合わせで小物の釣れる
まったく力量の差が出ないつまらない釣り。
こんな釣りからは早く卒業しましょう。
かくしてがまかつだけが儲かるのであった。
by 遊外部長