足利学校4


方丈

渡良瀬橋
方丈は学生の講義や学校行事、また来客を接待する際などに使用された広い座敷である。方丈は中に入って見学が出来るが、こちらの玄関からは柵があって入れない。庫裡の入口から入る事が出来る。

方丈、庫裡、書院等

渡良瀬橋
主屋は、左の方丈と右の庫裡、書院を玄関と北廊下でつないだ建物です。
方丈は、六部屋からなり義式や行事に使われました。庫裡は、竈(かまど)のある土間、板敷の台所、畳敷の四部屋からなり日常の生活空間でした。書院には床(とこ)、棚(たな)、付書院が設けられ、庠主(しょうしゅ)の瀬接客の場所などに用いられました。
屋根は方丈と庫裡が茅葺、書院が板葺、玄関が本瓦葺です。方丈の棟の高さは13.8メートルもあります。造りは質素ながら栂普請(とがぶしん)で、当時木目や色合いが愛されたトガ材を長押などに用いています。天井には、美しいヒメコマツの天井板を張っています。
(宝暦年間の姿に復原)
書院前の解説板より


庫裡正面

渡良瀬橋
普段生活の場であった庫裡。見学者もこの入口から入り見学する。中に下駄箱があるので履物はそこに入れる。見学者多数の場合は間違いが無いよう、履物を備え付けのビニール袋に入れて持ち歩くことも出来る。
渡良瀬橋
庫裡から入り方丈に入ってみた。方丈の内部は義式や行事に使用される場所という事で広い。復原された建物だが、今は立派な明るい蛍光灯が付いている。

徳川幕府歴代将軍の位牌

渡良瀬橋
大猷院殿贈正一位大相国  (三代 家光)
厳有院殿贈正一位大相国  (四代 家綱)
常憲院殿贈正一位大相国  (五代 綱吉)
文昭院殿贈正一位大相国  (六代 家宣)
有章院殿贈正一位大相国  (七代 家継)
有徳院殿贈正一位大相国  (八代 吉宗)
惇信院殿贈正一位大相国  (九代 家重)
浚明院殿贈正一位大相国  (十代 家治)
文恭院殿一品大相国公  (十一代 家斉)
徳川幕府歴代将軍の位牌解説板より

説明に記してある徳川歴代将軍は九人だったが、写真を見ると位牌は十あった。仏様が一人増えているようだ。