シオフキは本当に潮吹き貝なのか





シオフキという名はその名の通り海水をピュッと吹き上げる事からきている。
しかし、何故シオフキだけが潮吹きなのか。
アサリでもバカガイでもカガミガイでも海水を吹くではないか。

この重大な疑問に対して潮干狩り超人は
「果たしてシオフキは他の貝を圧倒するような潮吹き技術を持っているのであろうか?」
その真実を検証することにしました。

そこで、アサリ選手(聞いたことあるぞ)、シオフキ選手、バカガイ選手、
カガミガイ選手(これも貝を取ると聞いたことある。良いね良いね)、マテガイ選手
全5選手による潮吹き大会を開催したいと思います。


方法は体育館のような大きな場所で暗く出来る場所。
新聞紙を敷き詰めて貝の入れ物と入れ物は10mは離したい。
何しろ、名前がシオフキですからね。
何メートル飛ばすことか判らない。
どちらの海水か判別できる位離さなければ。

小学校の体育館か区の公会堂を借りたいけど絶対無理だから
ググッと規模を縮小して我が家のお風呂でこっそりやる予定です。
一度には出来ないので、各選手1時間ずつ区切ってやろうと思います。

窓も暗くして潮飛ばしをしやすくします。
壁にも新聞紙貼って飛ばしすぎには推定で飛距離を算出いたします。



さて潮吹き大会当日

お天気良し、潮はあまり良くありません。
潮干狩り超人は朝7時に家を出て貝を獲ってきました。
やはり沖に出れず海中で掘ることになり収穫は伸びません。

カガミガイとマテガイは
出場したくないそうですので今回は見送ります。

バカガイも出場したい貝が小さい貝7個しかいませんでしたので
数のハンディがありますが固体の大きさは大体そろっているので
このまま行います。
水温は19度。絶好の潮吹き水温です。
第1コース→
アサリ
平均殻長35mm級
←第3コース
バカガイ
平均殻長43mm級
第2コース→
アサリ
平均殻長24mm級
←第4コース
シオフキ
平均殻長37mm級


やる気満々のアサリ
貝と海水を別々に持って帰り、家で一緒にしてしばらく環境に慣らします。
しかし、アサリだけはすぐにピュッピュッとやる気満々。
反面、バカガイと肝心のシオフキに元気がありません。
おいコラお前らやる気あんのかいな。
風呂場に何か文句あるのか。

この人をバカにした態度が砂の抜けないのと関係あるかもしれません。



そしてその結果は

どの貝が潮を吹いたか判らないので計測は皿の中央からの距離です。
順位 出場選手 記録
第1位
浅利選手
平均殻長35mm級
63cm 最初からやる気満々だったからなあ。
皿の海水がすぐ空になるくらい元気。
第2位
浅利選手
平均殻長24mm級
62cm アサリは小さくてもあまり関係無いようです。本当に君らは砂出して潮吹いて偉いよ。
第3位
バカガイ選手
平均殻長43mm級
40cm バカガイは大きいものはもっとピュッピュッと潮を吹く。やはり小さすぎたようだ。
第4位
シオフキ選手
平均殻長37mm級
16cm 何じゃこりゃ。これではシオフキでは無くせいぜいシオダシではないか。


結論、体育館借りなくて良かった。ホッ。

それにしてもシオフキのだらしなさには本当のところあきれ返りました。
誰がこんな名前付けたのか。責任取って欲しいです。

「後でお風呂ちゃんと元通りにしてよ」という妻の声がやけに身にこたえます。