古き良き江の島
海岸で集めた焚き木を背負って江の島に帰るところであろう。
江の島はいくら満潮時に陸とつながるとは言っても島であり、
風呂、台所で使うマキと真水には非常に苦労していた。
水の方は井戸を掘ったり雨水を貯める池や貯水槽を作るなど工夫したが
火を燃やす燃料は島内だけでは足らず片瀬から写真の様に運んだと思われる。
江の島は宿泊客の多い場所であり真水と燃料のマキは欠かせない。
旅館では専門に井戸水を汲む人足を雇っていたほどである。
撮影時期は明治35年以前。時期は冬と思われる。
しかし、私はこの写真を見るたびにウルトラマン空想特撮シリーズに登場した
怪獣ピグモンの事をおもいうかべてしまう。
私は怪獣マニアでは無いがピグモンとカネゴンだけは何故か印象が深い。
ピグモンは身長が1mで体重は40Kgだったかな?? 2代目もいたりして。
私は決して怪獣マニアではありません。
構図からすると現在の鎌倉高校下あたりからの写真。
仕事師風のモデルを立たせて江の島を背にした写真を撮っている。
右端にはポーズをつけているらしい外国人の助手の姿。
明治初期の写真なので撮影しているのはひょっとしてピロトーかも知れない。
(日本カメラ博物館所蔵)