門口漁港と剱崎
雨崎から剱崎あたりの磯は入り組んでいて景色も美しく三浦半島でも最も魅力的な場所だと思う。逆に磯が入り組んでいるため海岸沿いの適当な道は見当たらない。磯場に出るためには毛細管の様な細い道を海に向かって走り最後は歩いて磯まで出なければならない。
道が海から離れるため道は緩やかな上り坂になる。釣りには何度も訪れた場所だが今日はサイクリングなので県道215号線をそのまま進んでいく。
高台の上をしばらく走っていると門口港への矢印がある。門口漁港の手前にも海水浴場があって民宿も多いのでその案内らしい。
この門口港への入口は松輪バス停があって、ここから宮川湾の宮川町バス停までの磯沿いの10.3kmの道を「関東ふれあいの道」と名付けて紹介してあった。磯を渡って行くので自転車は無理だが、一度は歩いてみたい道である。
関東ふれあいの道
関東ふれあいの道は、一都六県を巡る自然歩道です。沿線の豊かな自然にふれ名所や史跡をたずねながら、ふる里を見直してみませんか。
①三浦・岩礁のみち
このみちは、県内17コースのうちの1番目です。ここから遠く房総半島を望みながら畑の中を門口漁港へでます。そこからはほぼ;海岸づたいに宮川町バス停まで、岩礁、干潟、入江など海とのふれあいを十分に楽しむ事ができます。途中のみどころは門口漁港、かながわ景勝50選の剱崎、江奈湾、毘沙門湾、白浜毘沙門天、盗人狩(ぬすっとがり)などです。途中、要所には誘導標識や里程標を設置しています。また、江奈湾、毘沙門湾、宮川湾に自然解説標識が、剱崎、白浜毘沙門天、盗人狩には史跡解説標識があります。
岩礁は滑りやすいので足元に十分注意してください、。また、高波、高潮、満潮時など歩行が困難な場合は無理をせず引き返してください。
環境省・神奈川県 自然環境保全センター 解説板より
門口漁港への道は畑の中を通っている。道なりに下がっていくと門口漁港に出る。
門口漁港は規模が小さいにもかかわらず第2種漁港で、第1種漁港よりも広範囲の船が利用しているという。遠くに漁船のポールが沢山見える。
船揚場の様子。天気が悪いので景色が映えない。
船揚場を過ぎると台地に上がる細い道がある。道はだんだん細くなって崖の樹木が頭上から覆いかぶさってくる。難しい地形に工夫して造った道だと言う事がわかる。この辺りには真っ直ぐな道は殆んど無い。
左の道が門口漁港から上がってきた細い道。折り返すように右の道を剱崎に灯台を見に行ってみる事にする。畑の土が被ってきているがもちろん舗装はしてある。
畑の中の道を進んで行くと遠くに剱崎灯台の頭が見えてきた。天気が良ければ真っ白な姿が見えるのだろうが空がかすんでいる。
一本道なのでだんだん剱崎灯台が近づいてきた。
道の傍に円盤形のアンテナがあった。形状から中波の送信所だと思われるが、中波の場合、夜間は遠くまで聞こえるので、その立地からおそらく船舶用の気象情報を流しているのではと想像された。
このあたりが自転車で一番近づける場所だろうか。ここからは道が下り坂になって灯台は見難くなる。
途中で舗装道路は終わったが海岸が見えたので降りてみることにした。
道が開けて砂と岩が混在した浜に出た。誰もいないと思ったが左手に若い女性が砂浜に座っていた。こちらを向く事も無く私に何の関心も示さなかったようなので顔を合わすこともなかった。ここも「関東ふれあいの道」の第一番目「三浦・岩礁のみち」一部で歩くには素晴らしい道だと思われた。