由比ガ浜海岸と海浜公園
由比ヶ浜海岸に入ると国道134号線に沿ってタイル張りの歩道が続く。この歩道は歩行者、自転車共通道路で今の時期は歩行者も少ないので歩道を走る事にする。追突事故多しの黄色の立て札も歩道を走れと後押ししてくれているようだ。砂がかぶっている時のスリップに注意。
稲瀬川(いなのせかわ)
萬葉ニ鎌倉ノ美奈能瀬河トアルハ此ノ河ナリ
治承四年十月政子鎌倉ニ入ラントシテ来り日並ノ都合ヨリ敷日ノ間此ノ川辺ノ民家ニ逗留セル事アリ頼朝ガ元暦九年範頼ノ出陣ヲ見送リタルモ正治元年頼朝ノ遺骨ヲ出迎ヘタルモ共ニ此ノ川辺ナリ元弘三年義貞ガ當手ノ大将大舘宗氏ノ此ノ川辺ニ於テ討死セルモ人ノ知ル所細キ流ニモ之ニ結バル物語少ナカラザルナリ
大正十二年三月建 鎌倉町青年団建
稲瀬川の石碑より
この石碑によれば美奈能瀬川と稲瀬川は同じ川の事だと言う。現在の稲瀬川は中央部を埋めて2本の水路状になっている。そのため2つの小さな橋がそれぞれの川に架かっている。石碑があるのは材木座側の橋で橋名は見当たらなかった。
海に向かって右手のこの橋が美奈能瀬橋ならば左の橋は稲瀬橋である可能性がある。
坂の下バス停。海に面したバス停の標識は、回りに邪魔なものがないせいかとても小さな標識だ。見慣れないので臨時のものかと思ったが、ずっとこの大きさの標識が続いていた。確かに景観上は小さいほうがありがたい。
鎌倉海浜公園坂ノ下地区と書かれた石漂。植え込みをはさんで海側と陸側に歩道が分かれる。私はもちろん海側を行く事にする。この辺りは砂浜ではないので道路上に砂が被っている事は無く走りやすい。
何処までも続くようなタイル敷きの歩道が稲村ケ崎の手前まで続いている。歩行者が少なければ、すべてが最高の道だ。