<ペットボトル氷の使用法>
魚に直接触れる水は海水を使用します。 海水が無いと、魚の身が冷凍焼けを起こしてしまう可能性があります。
① 2リットルのペットボトルに1.8リットル程度の水を入れ、冷凍庫で凍結させます。 これを冷却する氷とします。
② 秋口から冬場は45リットルのクーラーボックスに水を入れ凍らせたペットボトルが2本程度で1日は充分持ちます。
③ 夏場は、予備に2本のペットボトルを別のクーラーボックスに(20リットルぐらい)に冷蔵庫の氷といっしょに入れておきます。 このとき、外側の氷に塩をふっておくと長持ちします。 車内に入れておくと解けるのが早いので日陰もしくは、どうしても置き場所が無い場合には車のトランクがいいでしょう。
④ 釣りが終わって「獲物」の入ったクーラー側のペットボトルの氷がとけているようでしたら、予備のペットボトルを取り出し「獲物」の入ったクーラーに入れます。
<ペットボトル氷の結果> 同じ魚でも、味、身のしまり具合が格段に違っており、外食で刺し身が食べられなくなりました。
<なぜペットボトルか:以下私の想像> 「海水に氷」では、氷が解けるにつれて「獲物」の周りの塩分が薄くなる。 この事から、獲物の中の塩分の方が濃くなるため、周りの水分が獲物の体内に染み込んでいるのではないでしょうか? 中学校ぐらいの理科で習った浸透圧が関係していると思います。 ペットボトルだと、真水が海水と混ざる事が無く、獲物と海水との塩分濃度の差がなくなるのではと考えています。もちろん、ペットボトルはしっかりと蓋を締めて下さい。
<注意点> ☆ 水は凍ると1割程度体積が増えます。 ペットボトルにいっぱいの水を入れるとペットボトルが破損する場合がありますので注意して下さい。 この方法では、ペットボトルを破損した経験はありません。
☆ 私の場合は、烏龍茶の2リットルもしくは、ミネラルウオーター系のものを使用しております。 この容器は直方体であるため、クーラーボックスの底に収まりやすいからです。 この場合に2リットルの水を入れて氷を作ると容器が丸みをおびてしまいますので、1.8リットルぐらいを目安にすると良いでしょう。
2. 釣り上げた直後の処理
a) あおもの(サバ、かつお、メジ等の処理)は、いろいろな本に載っている「えらを取り海水の入ったバケツにつける」方法で鮮度が保たれます。 内臓もとった方が良いと言う人もいますが、通常は手返しを早くしてたくさんの魚を釣る事に夢中になるため、私の場合はえらだけを取ります。 気のせいでしょうか、えらをとらなかったものと比較すると、えらをとらないものの方は、生臭さが強い様に感じました。
b) ぼらを釣り上げた直後の処理
① ぼらは釣り上げた直後に腹を割いて内臓とえらを丁寧に取り、海水で洗ってからクーラーボックスに入れます。 この内臓が曲者の様です。 (内臓を取ると臭みが無くなり、味も淡白で、歯ごたえも最高です。)
② 家に着いたら、即刺し身にする方法と冷蔵庫の氷温室に入れて2~3日寝かせる方法があります。
好みによりますが、釣り上げたその日に刺し身にすると、歯ごたえのある刺し身(ふぐより固め?)になります。
2~3日冷蔵庫で寝かせる事によって、かわはぎやフグ程度の食感でタイの刺し身に似た味わいが楽しめます。
☆ 過去に博多湾で釣れたぼらを洗いにして食べた事がありましたが、1切れ口に入れただけで、残りは翌日の味噌汁の具になってしまいました。 それ以来、湾内のぼらはリリースする事にしております。 ちなみに、上記のぼらは千葉県の富浦と呼ばれる、ほとんど太平洋に近いところで釣れたものでしたのでおいしかったのだと思っています。
☆ 60cm以上のぼら場合(ぼらの大きくなったものを「トド」と言うそうです)、このサイズであれば、ぼらの卵(からすみ)を持っている場合があります。 塩とジップロックや密閉容器を持っていくと良いでしょう。 ぼらの内臓を取り出した際に卵があれば、海水で洗って塩をふって密閉してクーラーに入れておくと良いでしょう。 (未だ、やった事がありませんが。。。)
今度、機会があれば、湾内で獲れたぼらを上記の方法で処理をしてみてレポートしたいと思っております。
27/May/2000 by 遊外王