夏川りみさんと遊ぼう

りみ島詩人列伝

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りみ島詩人の会

りみ島詩人の会では皆様の詩をお待ちしています。投稿いただいた詩に関しましては、こちらで不適当と判断したもの以外はすべて掲載したいと思っています。
よろしくお願いいたします。

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大宰府にて想う

天神様に導かれ
千年の時をその胸に
宿らせ守りし大樟の
新しき命萌える頃

衆生を照らす珠御子が
声高らかにうたうとき
大地も空も鳥さえも
生きる希望と喜びで

抱かれたるは母の胸
尽きる事なき海のごと
優しく撫でて包み込む

ああ　この安らぎは唯一つ
溢れんまでの愛心
永久に栄えんいつの世までも

海

うみ　うみ　うみ　うみ　うみ　うみ　うみ
umi umi umi umi umi umi umi umi umi umi

なんて　やさしく　やわらかな　ひびき
つつましく　ひそやかで　けんきょで
すべてを　つつみこみ　うけいれる

(a)でも (i)でも (e)でも (o)でもなく
u

(k)でも (s)でも( t)でも (n)でも (h)でも (y)でも (r)でも
(g)でも (z)でも (d)でも (b)でも (p)でもなく
m

(a)でも (u)でも (e)でも (o)でもなく
i

うみ　うみ　うみ　うみ　うみ　うみ　うみ
umi umi umi umi umi umi umi umi umi umi

あなたも　そっと　つぶやいてみませんか

あなたへ

心が冷たくなったとき
あなたの歌が聴きたくなる

あなたの歌を聴くと
僕の心は温かくなる

心が硬くなったとき
あなたの笑顔が見たくなる

あなたの笑顔を見ると
僕の心は柔らかくなる

あなたのおかげで　僕は生きることができる

決して　大げさじゃないんだよ
僕の素直な気持ちなんだ

いつか　あなたは僕から離れていくのだろうか
いつか　僕はあなたから離れていくのだろうか

今は　そんなことは信じられない

ただ　いつまでも　あなたの歌を聴いていたい
ずっと　笑顔を見ていたい

蜻蛉になって

空を飛ぼうよ
夏の空を
蜻蛉になって
ふわりと風に乗って
流されるままに
風まかせ
疲れたら
風に揺れる
まだ若い稲穂の穂先に止まって
休むのさ
緑の田んぼを渡って来る
風に吹かれて

空を飛ぼうよ
夏の空を
蜻蛉になって
自由に
四枚の羽で
ゆったり空気をとらえて
夏の空気を胸いっぱいにして
川辺を飛べば
ほら
涼しい風が渡って来る
空を飛ぼうよ
蜻蛉になって

もしも　風になったら

もしも、風になったら、
故郷の海と空に
さらさらとゆらめきたい

もしも、風になったら
楽しげな人の前で
そっと、そよ風になっていたい

もしも、風になったら、
悲しげな人の前で
南風のように
暖かく包み込んであげたい。

もしも、風になったら
大好きな人のそばで
そのぬくもりを
感じていたい

-歌よ-

朝に太陽が昇り夕に沈み行く
今日もまた一日が過ぎてゆく

この地では無事に終わる一日
別の地では新たな戦いの朝日となる

大地を照らす太陽はたった一つ
この星の隅々まで分け隔てなく照らし給う

夜になれば大月や美しき星たち
優しく静かにこの身を包む

あぁ･･目を閉じて心澄ませば聴こえ来る
母の優しき子守唄

それなのに今日もまた繰り返す
憎しみの連鎖･･

戦火の中に響き渡る轟音
まるで悲しみを憂う母の慟哭のよう

あなたの妻や娘らに
同じ悲しみが訪れぬよう

歌よ全世界に響き渡れ
人々の手と手が繋がるように

ねんどみたいに

もどってきて
それとも
まっているよ
だったかな

ときがたち
・りみさん・がもどってくる

・りみさん・をおもうこころ
それをくちにだしてみても
どんなかたちかといえば
・りみさん・のかたちとしか
いえなくて

・りみさん・のかたちは
こころのねんどのよう
そんなねんどに
なんかいも
なんかいも
みずをいれて
ねりなおして
すきなかたちに
していたし
いまも
している

・りみさん・のうたみちに
かたちがつくられて
まっていた
ぼくのてのうごきは
かそくするの
かもしれない

－野辺の花－

私の歩くこの道は
誰かの通った道の跡

あなたの歩くその道は
石ころだらけのいばら道

山あり谷あり崖越えて
道なき道をひた進む

ときには壁や大井川
越されぬもののあるべきや

流した涙の数だけの
熱き想いを胸に抱き
今再びの歩を進む

私は力になれねども
みなが通ったこの道で
あなたへ送るこの誓い

いついつまでも変わりなく
あなたの野辺の花になる

－目覚め－

私の小さな心の庭に
一輪咲いた赤い花

いつからそこに居たのだろう
何も無かった庭なのに

私が瞼を閉じてる間
静かにゆれて微笑んで
私が観るのを待っていた

見えない時に聴こえたよ
あなたの声が心の中で

「はやく私に振り向いて」

あなたを見つけたその日から
私のからだは風になり
自由に大地を吹き抜ける

たくさんの花や鳥たちと
生命を繋ぐ幸せを
地上のみんなに届けたい
すべての人に届けたい

数え歌

しーがつぅ、ごがつぅ
ろくがつ、しちぃがつ
はちがつと
かーぞえなっがら
まーちわーびーるー
やーすらかな　りーみぃのお
うたごえ　しばらく　おあずけと

いーちにー　さんしは
すぎましいたあ
きょうおおからごがつの
かーぞえぇううたぁ

－夜明け－

初めて迎えた嵐の夜
とても怖くて眼を閉じた

何も見えない暗闇に
心細くて悲しくて
もっと強く眼と閉じた

どこまでも続く真っ暗な闇
どれくらいの時が過ぎただろう
音も聞こえなくなってきた

このまま死んでゆくのかな
あぁ　それもいい

えっ？なに？
なにか聴こえた

気のせいかな
眼の前はやっぱり暗い闇
時間だけが過ぎてゆく

寂しくて不安でまた眼を閉じた

・・いやだ・・いやだ・・いやだ!・・
胸の中から響いてくる
夢中で外へ飛び出した

外は一面銀世界
溢れる涙が止まらない

そして白々夜が明けた

通りの向こうに笑い顔
手を振るあなたがそこにいた

おずおず差し出す私の手
握ってくれたあなたの手

あぁ　なんてあたたかい
心の中まであたたかい

Ｈａｐｐｙ　Ｔｒｅｅ

久しぶりの都会のホーム　七夕みたい
ハート型の短冊に想いを書いて
この木にかける　そんな木を見つけた

そうね　バレンタイン

最近チョコすら買ったこともないことに気づいて
ムキになって「大好き☆」と書いた
宛名のない葉を一枚　ツリーに飾ってさようなら
振り向くと冬の風にいつまでも揺らいでた

ほなさいなら おおきにね～なにわの風～

泣かんといてな　今日はめっちゃ大切な日ぃやから
ちゃんと見といたってや　肝のどきどきが　のうなるまで

せやけどね　もうな　いつでも会えるねん
嬉しいなぁ思う時も　寂しいなぁ思う時も
胸の奥そう信じはって望みはるんやったらやで

この風にまざって　あの歌におんぶしてもろて
気い付いたらあんたを包んでるんちゃうか？
懐かしい匂いがしてきはったら
まいどのように笑たってや
今　空に向いて　まんま安らかぁに
　ぱたぱたしてる　この背中をよう見たってぇ
箸持つ方の羽には
　ほなさいなら　お茶碗持つ方には　おおきにね

会うたんびにあんはんは　優しさ一つ分けはるねん
さいならするたんびに　強さ一つもらわはんねんよ

せやけどね　いっつもな　あんたはあんたのまんまやねん
どっか行かはる朝も　あかん夜も
うちの中　眠っとった　あの日ぃのまんまや

この風にまざって　あの歌におんぶしてもろて
気い付いたらあんはんをあんじょうしてるんちゃうか？
春の桜中ノ島の雨に　夏の淀川に
秋のお好み焼き屋に　冬の通天閣に
今　空に向けて　まんま安らかぁに
ぱたぱたしてる　この背中をよう見たってぇ
箸持つ方の羽には　ほなさいなら
　お茶碗持つ方には　おおきにね

箸持つ方の羽には　ほなさいなら
　お茶碗持つ方には　おおきにね

海が知っていた

碧い海が知っていた
西南より日の出づることを
空から舞い降りた姫
姫の歌った歌は　きっと
「日本人がもっともいいと思う」
歌になる

あなたのふるさと

あなたのふるさとへ行ってみたい
石垣島ってどんなとこ？
写真でみるとすごくきれいな入り江があるよね
川平湾
夏に泳ぎに行きたいな
あなたに案内してもらったりして
空気きれいでしょ
夜空には都会では見えない満天の星が輝き
あなたの住んでたとこはどのへん？
家は何をやってるの？

あなたのことをもっと知りたい

す○です

ラブレター

悪戯っぽい唇が
りみさんと同じなんだ
あなたはあなた　りみさんとは違う
またりみさんの話をしてごめん
でも口元結んだところも　りみさんの横顔そのまま

似ているから　好きなんですか？
好きだから　りみさんに見えるの？

誰も話してないし
君は知らないはずなのに
偶然？
今日のコンサートの
りみさんの髪型と同じ
あなたはあなた　りみさんとは違う
いつもりみさんの話をしてごめん
あなたの手の小さくて厚いのも、指の長さも、爪の形までも

似ているから　好きなんですか？
好きだから　りみさんに見えるの？

子供のような笑顔も　高い笑い声も
似ているように聞こえるけど
僕が一番あなたが好きなところは
今日のりみさんの髪はどうだった？とか
ドレスはどんなだったとか
何を歌ったのか
何をしゃべったのか
聞いてくれる優しいところが
りみさんと同じ
りみさんと一番似ている
あなたの心とりみさんの心　一番似ている

でもごめん
またりみさんの話をしてごめん
でも優しい君　愛してる
一番愛している

マイメモリー・リードライト

大きくて長い波長
波に揺られる
遠い歴史の記憶の断片は
打ち寄せられた
サンゴ中の一欠けら
思いっきり君に恋したあのときも
思いっきり走ることができたその記憶も
マングローブの根に
引っかかっている浮き草の上

メモリーアクセス
いつか見た夢
叶わなかった夢
記憶の前後の検討がつかないのは
時刻データがうまく保存できなかったから
今か過去かそれだけしかわからない

メモリーアクセス
何かが聞こえる
カーテンコール
まだ何かが聞こえる
ノイズリダクション レベル５
あなたの足音
まだ何かが聞こえる
ノイズリダクション レベル４
あなたのブレス
まだ何かが聞こえる
ノイズリダクション　 レベル３
あなたの涼しくドレスがこすれる音
まだ何かが聞こえる
ノイズリダクション レベル２
あなたの指輪での血球の流れ
まだ何かが聞こえる
ノイズリダクション レベル１
心の歌声のようだが解析不能

人は誰でも必ずお母さんから生まれてきます

人は誰でも必ず
お母さんから生まれてきます
お母さんがいない人
なんていない

人は誰でも必ず
お母さんから生まれてきます
お母さんがいなかった人
なんていない

誰でも必ずお母さんに抱かれた
抱かれなかった人
なんていない

小さなあくびをしたら
お母さんは喜んだ

あなたが産声あげたときには
お母さんがいて
あなたが弱くつかんだ人差し指に
お母さんは微笑んだ

誰でも必ずお母さんは歌ってくれた
世間寝静まる夜にあなたを背負って
優しい歌子守歌
星空の下
歌ってくれた

今ではその暖かさも歌声も
覚えていないけど
抱いてくれた
喜んでくれた
微笑んでくれた
歌ってくれた
お母さんがいる
お母さんがいた

海の野郎

試しに海と酒を飲んでみた
ヤツは何杯もおかわりしやがって
オイラの分まで飲みやがる
こっちが黙っていると自分のことばかり話してやがる
オイラ聞いてみた
「あんた何でも持ってるよなオイラにも何かくれよ」
すると海は
「全部お前のもんなんだぜ、適当に持ってけよ」
「海よ、おまえまじかよ、でもぐちゃぐちゃにするぜ」
海のやつ、ははーと高笑いして
「あのさ、たったの１億年すればなにもかもまっさらさ」
海のヤツ、かなり酔っ払ってるな

輝かしい未来へ

望むところ
どこへでもいける
私が生まれた島も
あなたが見ている星
宇宙の果ても
目を閉じて思い浮かべるだけで
どこへでもいける
そんな日が必ず来る

絶対に会えないと
思っていた
あの人の笑顔にも
再び出会える
遠くにいるひとも
もういないひとにも
目を閉じて思い浮かべるだけで
誰にでも会える
そんな日がかならず来る

争いの全くない時代が続く
そんな日が必ず来る
食べたいものも着たい物も
何でも誰でも手に入る
そんな日が必ず来る
数十年先か数百年か数千年か先
そんな日が必ず来る

旦（夜明け）

長い夜が明ける
地平線に新たな陽が昇りはじめる

なにも聞こえてこないのは
耳を澄ましていないから

何も見えてこないのは
目を懲らしていないから

風を感じられないのは
あなたがじっとしていないから

良いことをしないのは
悪いことをしているのと同じ
人から悪く言われるのは
人を悪く言っているから
寂しがるのは
誰かを寂しがらせているから

目を閉じているなら
あなたは手探りなだけ
昨日より今日
ほんの少し勇気をだして
目を開けてみて

同じ歌、違う場所

あなたが帰るまで
好きな歌を聴いている
明日の朝
あなたが帰ってくるまで
アルバムリピート
深夜のハイウェイ
いま何処辺り？
あなたも同じＣＤを聞いている
いまどの歌？

君と家族
思いながら走る帰り道
深夜のハイウェイ
すれ違う車が作る影
長く伸びてきても
ヘッドライトがやわらかく消すけど
雨がやんでも
僕にもワイパーが必要なのは
あなたも聞いている歌を
僕も聞いているから

あなたが帰るまで
僕が帰るまで
私が聞いている
俺が聞いている
同じ歌
明日の朝にあなたは帰る
明日の朝に僕は帰る

現実

あの日あの時あの笑顔
一瞬にして無くなった

あぁ信じていたのに　
あなたにこの涙わかりますか
あの日夢見たあたしに
現実が襲いかかる

けどそれは人生
受け入れよう

は　　た

大きな会社の前に行くと
生真面目に旗がはためていた

お相撲さんの場所に行けば
勢いよくしこ名の幟がおどっていた

魚を獲る船の港へ行ってみたら
いっぱいの大漁旗が翻っていた

でもりみさんのホールへ行っても
そんな旗や幟は一本もなかった

でもよく見ているとりみさんのホールには
りみさんの風が揺るがす観えない旗があった

りみさんの声に染められる場所だけの
聞き手たちの期待にはためく旗があった

シャワシャワりみさん

自分の顔が気になる
鏡で見ようとは思わないが

りみさんの歌を聞いて
どんな顔になるのか

りみさんの顔を見て
どんな顔になるのか

りみさんのことを考えて
どんな顔になるのか

りみさんはぼくの顔を変える
シャワーのようだ

シャワーはぼくの顔にふりそそぎ
開けた口をそのままにして息を交換する

シャワーはぼくの顔をうち続け
閉じたまぶたをさらに閉じてあらがう

シャワーがりみさんだと気づいて
ぼくはその水滴をそのままにと思う

自分の顔がりみさんのシャワーで
変わっていく様は誰にも見せないでおこう

時に流されず

忘れないで今のあたしをきれいな目をしたあたしを
何年たってもきっとずっと
時を超えて会ったとしたら、
あたしはあたしにほほえんでくれるのかしら？
川も流れる　風も流れる　時も流れる　
けどね　心は流されないで

今この涙明日になれば、忘れるの？
今この笑い明日になれば忘れるの？
けどこの心忘れないでね

海へ忘れた麦わら帽子心は海へ忘れないで
ここを出たらあなたは変わるの？
あたしはずっと変わらない
過去へは帰れない
未来へは歩き続ける
落とし物をしないでね
忘れ物しないでね
何度でも言うからね
うんざりしてるあなたの顔
けどあたしはこのままがいい

今のあたしだいすきよ
今のあなただいすきよ

■りみ島詩人の会

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