りみ島詩人列伝


りみ島詩人の会


りみ島詩人の会では皆様の詩をお待ちしています。投稿いただいた詩に関しましては、こちらで不適当と判断したもの以外はすべて掲載したいと思っています。
よろしくお願いいたします。
投稿される詩はハンドル名を添えて E-mailまでお送りください。

幸せ星をみつけたら



南の島の もっと果て
赤い花さくその島で
台風過ぎた星空に
赤ちゃん星が輝いた
同じ日島の月桃咲く家
生まれたかわいい女の子
大きな瞳に星を映して
産声天まで届いたさ

小さな頃からお歌が好きで
昨日はお屋根で歌ってた
今日は隣のお庭で歌ってる
ママがいくら
りぃみぃ ご飯よと
呼んでもいつまでも歌ってた
パパがいくら
りぃみぃ 練習だよと
呼んでもいつまでも歌ってた

赤と白いお祭り目指して大きな白い紙に
描いた赤いしるし
パパと交わした約束楽譜
黄金の冠とトロフィーと
部屋に並べるところ無くなって
小さな決意と決断を
小さな胸に誓います

いつか歌の夢叶い
いつかママに恩返し
いつかパパに恩返す
歌うことしかできないから
歌うことがすきだから
たくさんの人に聞いてもらいたい
歌うことしかできないから
歌うことがすきだから
私の歌で安らぐ人がいるなら
これからも歌ってゆく

幸せ星をみつけたら
じっと見つづけてごらん
幸せ星をみつけたら
じっと耳を澄ましてごらん
幸せ星をみつけたら
きっと幸せ風も吹いている
幸せ星をみつけたら
きっと幸せな調べが流れてる
幸せ星をみつけたら
きっと…
by ZhongWen 投稿日:2006/05/26(Fri) 13:03


時間



もしも数秒あなたの時間を私にくれるなら
あなたの手を握ってありがとうと言うでしょう
思ったよりも小さな手の小さな爪には小さな花の飾りがありました

もしも数分あなたの時間を私にくれるなら
あなたが幼い頃にあなたのお母さんが
歌ってくれた優しい歌を歌ってあげましょう
あなたが眠る境目の行ったり来たりするとこに
私が花を咲かせてあげましょう

もしも数時間あなたの時間を私にくれるなら
青いテーブルで白いお皿に小さく盛った
お酒に良くあう私の手料理食べてくれますか
あーこれおいしい!といいながら
おなかいっぱいねといいながら
飾りの花も食べちゃうよね

もしもあなたの時間を私に何年もくれるなら
あなたと未だ争いあう国々へ行きたい
あなたの声とその歌と心が
その国の争いの好きな人も、その国の争いの嫌いな人も
ただの兵隊も、自称革命家も
あなたの歌で心が変わっていく姿をいっしょに見てみたい
その国で戦争がなくなったらまた次のいまだ争いあう国へいき
それを繰り返して…
何年も、何年もかかるだろうか

もしもあなたの時間とあなたを継ぐ人々の時間を私に永遠にくれたら
争いのない地球を、どこの国へ行っても飢えや病気で苦しむ子供がいない地球を
どの子供も必ずやさしいお母さんがいて、
どの子供も夢を実現できる地球を私は見ることができる
この星始まって以来、この銀河始まって以来、この宇宙始まって以来
by ZhongWen 投稿日:2006/05/19(Fri) 10:26


無題



何年ぶりだろう
こんなに気持ちのいいものだったろうか
学生時代はコイツしか移動手段がなかった

ずいぶん世話になったのに  
いつからか 存在すら忘れていた
雨に濡れてても 風で倒れても 何も感じなかった
何度も捨てようと思った 

ある休日 ふと目についた
お前 ずいぶん汚れたなぁ 錆びてんぞ
・・・・・洗ってやった 

一緒に走り出す
久しぶりに気持ちのいい風を感じた
なんか コイツと一体感を感じた

ごめんな・・・

なぜか 謝った 

自転車も たまにはいいもんだ
by 大志 投稿日:2006/05/18(Thu) 00:03


君がくれたオンボロノート



もう何も描けない描きたくないと
君に言ったら 君は汚いかばんから
オンボロノートと オンボロ鉛筆をテーブルに出した
表紙には汚い字でMEMOと書かれてた
失うほどの名前もないくせに
気取るほどの腕もないくせに
描けないなんて 描きたくないなんて
いきがってるだけじゃないの
あんたが一番好きなことなのに
なにを勘違いしているの
このノートに好きなもの描きなよ
簡単なことじゃない

もう何も描けない描きたくないと
君に言って 君が今くれたオンボロノートを開いてみる
その何もまだ描いていないページの前には
俺の名前とがんばれと汚い字で1行書いてあった
君のくれたちびた鉛筆は俺の今の心
もう元の長さには戻らない
そのちびた鉛筆でも大切にしてくれている君
そして気づいたら、オンボロノートに描きはじめてた
いつもの太い線と いつもの細い線と
微妙な曲線と なによりも一番明るいところと
いつもと同じ

もう何も描けない描きたくないと
確かに思っていたはずなのに…
今、俺がありがとうと言う前に
君から先にありがとうと言われた
by ZhongWen 投稿日:2006/04/16(Sun) 14:24


フルーツ・スウィーツ



唇色の妖精
銀のスプーン 伝わる涼しさ
あなたの歌は ストロベリー
運ぶ口 白雲となだれ
6つぐらいで目がさめた

海季節前には 小船ある港
ユーザーを待つ白矢印カーソルに
あなたの歌は スターフルーツ
太陽の顔から月の窪んだ色
どうしてか恋いし想い
きみの手のひらにのせて遊ぶ

望みの虹 八重山の彼方に
端を置いてぐんぐん伸びて
あなたの歌は アップルマンゴー
片方の端がこっちに届きそうだから
水色の瞳で きみを待っている
by ZhongWen 投稿日:2006/03/13(Mon) 20:30


りみさんのふっくらポーチ



りみさんのぷっくらポーチには
一度だけ使ったメトロカードとHMVのカードと
ミンサー柄の小さいメモ帳と
ファンにもらった金色のボールペン

メモ帳には、
お気に入りの紅茶の銘柄と
お気に入りのレストランの電話番号

りみさんのぷっくらポーチには
封を開けたばかりのハッカとフルーツのアメちゃんの袋とミンサー柄のピンクのハンカチーフと
夢見てたあのころに姪っ子かららったシーサーのお守り

りみさんのぷっくらポーチには
いつものお化粧品と
いつものおやつと
いつかの夢の箸袋

りみさんのふっくらポーチ
もうパンパンでなにも入らなさそうだけど
想い出だけはまだまだ入ります
by ZhongWen 投稿日:2006/03/09(Thu) 23:39


遥か遠いあなた



こんど桜の花が咲く頃は
あなたが帰ってくると信じています

産湯のあなたの小さな手と小さな足
やさしく洗うといつも私を見て笑ってた
母さんいないとすぐ泣いて
仕事の私を困らせた

あなたが旅立つその時は、
あなたに涙を見せなかったけど
あなたの居ないその部屋で
夜明けも忘れて泣いていた

遥か遠い、遠いあなたは、今何をしているの?
ちゃんとご飯は食べているの。体の調子はどうかしら
しばらく便りがないけれど、無事な証と思っています
今日も仕事はつらいけど
手を休めると想いだしてしまうから
精だして働いてるよ

幼い頃は、「母さん、母さん」といつも私を探していましたね
私のエプロンの袖をしっかりつかんで
おやつをあげると半分を
私に笑顔で分けてくれた優しいあなた
今度あなたの微笑みにいつあえるの

遥か遠い、遠いあなたは、今何をしているの?
ちゃんとご飯は食べているの。体の調子はどうかしら
しばらく便りがないけれど、無事な証と思っています
今日も仕事はつらいけど
手を休めると想いだしてしまうから
精だして働いてるよ

遥か遠い、遠い母さん父さん、かわりありませんか?
故郷遠く離れても忘れたことはありません。
遥か遠く離れた土地で
厳しく躾けてもらった事に感謝しながら生活しています
旅立つときは照れくさくって母さん父さんの写真をもってこなかったけれど
こんどいっしょに写真を撮ってくれますか
故郷の花は今年も綺麗に咲きましたか。

遥か遠い、遠いあなたは、今何をしているの?
ちゃんとご飯は食べているの。体の調子はどうかしら
しばらく便りがないけれど、無事な証と思っています
今日も仕事はつらいけど
手を休めると想いだしてしまうから
精だして働いてるよ
by ZhongWen 投稿日:2006/03/09(Thu) 23:25


お母さんの赤



赤いブラウス 赤いスカート
赤はいつもお母さんの色
チューリップが咲く季節にも
負けないように赤を着飾ります

お弁当の赤いウィンナー 赤いにんじん
赤はいつもお母さんの色
バラの咲く季節にも
赤の味覚を飾ります

赤いおサイフ 赤いバック
赤はいつもお母さんの色
リンゴの実がなる季節にも
赤いしるしは宝物

今年も赤い花を贈ったら
赤い笑顔をくれました
by ZhongWen 投稿日:2006/03/09(Thu) 23:14


かあさんをまねてきた



母さんが レミレと歌ったら
私も レミレと歌いました

母さんが、花を描いたら
私も 貧弱な花をかきました

母さんが 花びらを赤に塗ったら
私も 線からはみ出しながら赤を塗りました

母さんが 歩くとき
母さんの歩幅に届かなくて泣きそうになったら
小さく歩いてくれました。

全部まねていたら やさしい心に育ちました。
今私の子供たちが私を全部まねしようとしてます
母さんの母さんのやさしい心 まねしてね。
by ZhongWen 投稿日:2006/03/09(Thu) 23:10


もしも僕が 犬になったら



もしも僕が 犬になったら
あなたのうちで飼われたい

首輪は青いのがいいな
いつもあなたのそばにいるの

連れて行ってね 公園まで散歩
息を切らしながら駆けてゆく
幸せ・・・
風に舞うあなたのにおいを感じながら
いつも見つめていたい

一人寂しくあなたの帰りを待つ
やさしい笑顔であたまをなでてほしいから
暖かい胸に 抱き上げてほしいから

僕はあなたの恋人にはなれないけど
いつもそばにいる 
誰よりもあなたのことを知っている

いつまでも いつまでも 最後のときも
あなたは僕の 主人でいてほしい

僕は  犬になりたい
by 大志 投稿日:2006/03/03(Fri) 20:53


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