クロヅル Common Crane
ツルというと日本の鳥という感じがしますが、このクロヅルはユーラシアからヨーロッパまで広く生息していて、日本には冬に飛来します。
西南向きに見る展示舎は午後はまぶしいです。網が無いのと展示場が狭いのでクロヅルが見えないことはありません。
歩き回って地面をつついています。餌を探しているのでしょうか。ちゃんとした餌は別に
あげていますので、何となく惰性でやっているのかも知れません。動物園には餌のおこぼれを頂戴するスズメが多いのですが、クロヅルの餌入れはスズメが食べれないように工夫がしてあります。
クロヅルに食べれてスズメには食べれない工夫とは。それは現地の案内板で。
クロヅル Common Crane
- 学名: Grus grus
- 分類:ツル目 ツル科
- 分布:ユーラシア大陸の寒帯域の広い範囲で繁殖し、冬期には南下。
- 生態:平地から山地の湖岸や川岸の湿原などに棲む。繁殖地ではつがいごとに広大ななわばりをもち、越冬地では群れですごす。ツルの中では最も広い分布域をもち、ヨーロッパで繁殖する唯一のツルである。
- 食べ物:草類、小動物
よこはま動物園ズーラシアのプレートより転載
ヒマラヤ越えをすることでも知られ鳥類として最も高い場所を飛ぶ鳥の一つです。ここのクロヅルは飛びません。歩いているだけです。その謎は現地の案内板で判りました。風切羽という飛ぶときに必要な羽を左右非対称に切ると飛べなくなるそうです。生えてくると再び切るとの事です。
クロヅルもフラミンゴのように一本足で休みます。これは長い足の先端まで血液が循環しにくいので、一本ずつで立って体温を保っているのがとかいう話をテレビで聞きました。丸まっているのもそのためらしいです。足の比較的短いカモメとかも良くやっています。
ポイント
恩返しというとツルを思い出します。長い首と足。この美しい姿で昔話として語り継がれる事になったのか。