
大さん橋の入口に着いた。今日は平日なので格別に空いている。

正面入口を入ると広い出入国ロビーである。大さん橋の屋根はただの屋根ではなく上部に人が沢山乗るため通常の屋根より頑丈に造られている。さらに、この変わった形の屋根を支えるためだろうか、梁の多い特殊な形状の天井で柱の無い広い空間を実現している。室内競技場などでも柱の無い広い空間が必要だが、屋根に人が沢山乗る場面は無いので、ここはかなり特殊な建造物と言える。

豪華客船が停泊している時は見学の人達で込み合う。客船内を宣伝のために公開している場合もあるが、通常船内見学には入船券が必要。歩行者が歩く部分は船の雰囲気を出すためだろうか、デッキ状になっている。
左奥に停泊しているのは、ピースボートの世界一周客船 「オーシャン・ドリーム号」 。

大さん橋から赤レンガ倉庫方面を望むと、ランドマークタワー、インターコンチネンタルホテル、大観覧車、パシフィコ横浜などの新しい横浜と赤レンガ倉庫の対比が美しい。

平日なので人は少なかったが、当日は大さん橋ホールの入口でウェディングドレスを着た花嫁さんとタキシード姿の花婿さんが写真を撮っていた。撮影だけなのか結婚式なのか詳細は判らなかったが、大さん橋の巨大なスロープを2人占めとは何と贅沢なとは思った。

大さん橋の先端はぶつ切りになっていて行き止まりになっている。先端近くにひさしがあって休憩用のベンチが置いてある。旅客ターミナルは盛り上がった部分が芝生になっていて一番高い中央部分は登って散策もできる。

大さん橋の突き当たり部分は金網で仕切られていて、これを超えると海へ落下する。

大さん橋先端は海側から見るとこのようになっている。

屋上から2階に降りて行くスロープ。出入国ロビーの中を通って大さん橋を後にして山下公園に向かうことにする。

大さん橋の出入国ロビー玄関前にはあかいくつ号のバス停がある。あかいくつ号には、みなとみらいルートと中華街・元町ルートの2つがあって料金は100円。横浜市営地下鉄と市営バスの一部と組み合わせたフリーチケットが、各種販売されている。一例として 「みなとぶらりチケット」 500円。

開港広場前交差点に戻る途中、大さん橋を出てすぐの場所に明治27年~平成7年までの101年間にわたって旧大さん橋を支えた螺旋杭(らせんくい)が屋外展示してある。もっともここに展示してある螺旋杭は関東大震災の復旧工事(大正13~14年)で施工されたものだそうで101年は経っていない。

長さが21mあり螺旋の円盤の直径は1.8mあり重さは約6tもある。これを旧大さん橋では桟橋を支えるために海底に何本もねじ込んで支えとしていた。海底にねじ込む作業は人力で行われたという。

開港広場前交差点に戻ってきた。ここから左折して進めば、まもなく山下公園がある。
