左にワシントンホテルを見ながら歩道橋の下を抜けて行くとすぐに桜木町駅入口の交差点に出る。
桜木町駅入口の交差点には県庁・山下公園方面の案内標識も出ているが左方向に橋が見えるので信号を渡る。
馬車道駅方面と大きく書かれた辨天橋(べんてんばし)を渡る。辨天橋の親柱にあるロケットの先端状のモニュメントは円形ではなく橋側半分が無く半円状のもの。何を現しているのかは良くわからない。
辨天橋上から見るみなとみらい21地区はランドマークタワーを始めとしてクイーンズタワーABC3棟、インターコンチネンタルホテル、大観覧車と主要な建造物をまとめて重ならずに眺められる一級ポイントとして人気がある。
辨天橋の反対側の親柱を見るとこちら側半分が欠けた2つのロケット型をしている。4つの親柱のデザインは全て異なっている。
辨天橋を渡った左手護岸沿いに道があり、一段低い場所はベンチも置かれた公園風に整備されている。そして2つの土木遺産が保存されていた。護岸にはウッドデッキがせり出していてガラスの窓が付いているが、汚れていて川面はまったく見えなかった。
横浜の土木遺産 大岡川河口護岸・荷揚場
大岡川河口周辺は明治時代には日本波止場に近く、横浜駅舎(現在のJR桜木町駅)は陸運の拠点でもあり、港都の要所として風格ある景観を呈していた。
ここに明治初期、英国人技師プラントンの設計により石積護岸が整備された。この大岡川右岸の護岸には、水運形式をもつ橋台などがあった、大変貴重な施設群である。
明治時代の階段、荷揚場といった構造物は、一部補修・復元されたものもあるが、首都圏でここに唯一残されたものであり、ウォーターフロントの先駆的な遺産としても価値のあるものである。
大岡川河口護岸・荷揚場の解説板より転載
荷揚場の一部が土木遺産として残されて保存されている
北仲通大岡川下水口も土木遺産として残されている。整備されたデッキに穴が空いていて下水口が見えるようになっている。
北仲通大岡川下水口は潮の満ち干きで見え方が変わる。潮が引ききれば、排水口全体が顔を出す。
横浜の土木遺産 北仲通大岡川下水口
館内外国人居留地一帯には、横浜の下水道の発祥として明治初年、英国人技師プラントンの計画により陶管下水道が施設されていたが、明治14年(1881)から煉瓦造に改める工事が三田善太郎の設計により着手された。幹線は大・中・小のコンクリートを巻いた煉瓦造卵型管で、要所に煉瓦造のマンホールや洗浄桝、人造石による雨水桝や汚水桝が設置された。これらの施設のうち、中下水にあたる煉瓦造卵形管は中区山下町内の各所で発見されている。
この下水口も明治14年(18881)から着手された、館内石造下水の排水口と判断される。
北仲通大岡川下水口の解説板より転載
再び辨天橋のたもとまで戻る。辨天橋からすぐにみなとみらい線の馬車道駅を示す案内板が立っている。ビルの中に駅があるため、この案内板が無ければ初めての人は中々馬車道駅を見つけられないだろう。