三浦一族奮戦の跡
西国三十三ヶ所の終点から坂東三十三ヶ所の起点につながる場所に 「三浦一族奮戦の跡」 と記された石標が建っている。
特に記されたものも無いので、並んでいる観音像や不動明王像の詳細は不明なのだが、見た目の年代から見ると、満願所建立の時期に同時に作られたもののようだ。
数えたところ29体のお地蔵様があった。
背中に火の鳥を背負った不動明王像。この火の鳥はこの世の三つの毒を食い尽くすという。
三浦一族奮戦の跡、三浦一族の供養塔と記された石標。
裏には昭和五十四年三月彼岸 施主 杉山龍平 とあった。
地蔵菩薩立像。ただし錫杖が近くにも無いようだ。野ざらしの場合、色々な事があるので世の中の理不尽と戦っていらっしゃるのではと思う。
剣が折れた不動明王。折れた剣の刃は懐に挿しています。火の鳥が飛び立とうとしている図と、りりしい御顔の明王ですが、ご難が続きますね。
ハスの花と葉を持つ観世音菩薩像。三浦霊場満願所の仏像は皆顔が良い。
少しぽっちゃりした聖観音像立像。八頭身の観音様が多い中では珍しい聖観音像である。