ギアナ高地の動物達


コロギス
コロギス
コウロギとキリギリスの特徴を併せ持つ。ギアナ高地のコロギスは草むらではなく水の中でも生活しています。エサが少ないため水たまりの底の藻を食べるようになったためです。



トンボの幼虫であるヤゴ。ヤゴは小さな虫をエサにしています。小さな虫たちの集まる場所。それは右の写真のようなモウセンゴケの群生する水溜りです。


モウセンゴケの群生する水溜りには、その甘い匂いに誘われて多くの小さな虫たちが集まってきます。
小さな虫たちはモウセンゴケとヤゴなどのもっと大きな昆虫の両方からの危険に常にさらされています。

モウセンゴケに集まる虫を狙うものは他にもいます。
それが

オレオフリネラです。
体長2cm程のカエルの仲間。恐竜時代から生き残るといわれる原始的なカエル。骨格が未発達で水かきも無く歩くのも泳ぐのも苦手。


このようなカエルが生き抜いてこられたのも天敵がいない土地だからこそ。



ブロッキニア(パイナップル科)
筒の長さは50cm程。


中には酸性の溶液が。


鮮やかな黄緑色のブロッキニアの葉に寄ってきたゾウムシ。葉の上を歩いていましたが。

葉の内側は非常に滑りやすくなっていて、中に落ちてしまった。


溶液に落ちる筈が途中で止まった。しかしこれはクモのわな。


6時間後ゾウムシが弱った頃。


クモが出てきてブロッキニアのえさを横取り。

ブロッキニアもクモのおあまりをもらえるのと、クモの排泄物をいつももらえるので、損ともいえない。珍しい共生。


ヘリアンフォラの影で集まってくる虫を狙っている、毒グモ タランチュラ。


植物にもタランチュラにも狙われるスジバネクワガタ。硬い体で強そうなのだが。


写真と文章はTBSテレビ テレビマンユニオン製作の「神々の詩」の内容を使わせて頂いています。