史上最強の潮干狩り超人 干潟のアナジャコ捕り(修行編)

干潟のアナジャコ捕り(修行編)


潮干狩りは貝だけではありません。潮が引いた干潟では色々な生物が生息しています。中でもアナジャコは相手が動くので貝とは違った楽しみがあります。

というわけで多摩川河口をはさんで羽田空港の対岸、川崎側の殿町にアナジャコ狙いで出陣。娘夫婦がすぐ近くに住んでいて行きやすい場所でもあり、何か有事の際には助けを求められる場所でもあります。


中央に羽田空港に降りようとする飛行機が見えます。


ところが到着してみると、こんな看板が立っていました。手作りっぽいですが、立てたのは国土交通省になっとります。


あれ~?こんな看板、いつ立ったんだ??
ともかく学術研究と植生以外は立ち入ることもダメだそうです。

当方、思いっきり潮干狩りとアナジャコいじめですので足を踏み入れることも出来ません。

まあ、当日は天気は良いのですが風が非常に強くボヤボヤしていたら深みに吹き飛ばされそうな危険も感じたので撤収することにしました。
それでも、悔しいので国土交通省には内緒で岸近くを少しだけ熊手で掘ってみたら、小さなシジミが何個か出てきました。シミジミ。



そして、後日

今度は江戸川放水路(現在は江戸川というとこちらをさします。かつての江戸川は旧江戸川と呼ばれています。)に出陣。例の東西線妙典駅近くの巨大シジミモドキの生息地です。


この橋は地下鉄東西線鉄橋のすぐ下流にあり、現在建設中の水道橋で人は渡れません。工事の人が歩いてますが、将来は歩道ができるのでしょうかね?


さて熊手でちょっとあたりを掘ってみると、オキシジミが出るわ出るわ。
あっという間にアサリなら規定量に達しました。

まあ不味いので写真を撮った後放流。

しばしの潮干狩り気分を味わった後、アナジャコに挑戦。


本日は新兵器の小型ジョレンを持参。
ステンレス製なのでサビにも強いしこの手の穴掘り系には無敵のアイテムとなりそうです。

柄が長い方が穴掘りは楽ですが、実際には穴掘りの仕事量はアナジャコ捕りの10%くらいにしかあたりませんので軽くて持ち運び優先です。



干潟を見ると穴が沢山空いています。このままでは筆は入りませんのでジョレンで表面を削り取ります。


表面の穴は小さくても10cmほど表面を削るとこのようにアナジャコの巣穴がたくさん出てきます。大きいものは直径4cm近くあるものもあります。


この穴に習字用の筆を差し込むわけです。穴は非常に深いものもあり、筆が穴に落ちて取れなくならないように梱包用の紐をくくりつけてあります。



アナジャコが筆を押し上げて顔を出す瞬間と、ちょっとした動きにおびえて穴に引っ込む様子がビデオで見られます。左手で筆を操作。右手でカメラを操作というはなれわざをやっております。手がもう一本あれば捕まえるビデオが撮れるのですが。
三脚はタイミング的に無理だから、今度誰かカメラマンを誘って行こう。

アナジャコが顔を出す瞬間


アナジャコが隠れる穴を探す様子

アナジャコの手の先が穴の上に筆の毛とともに見えたら、空いている指(人差し指と中指の2本が良いですね)でアナジャコの手と筆の毛ともども穴の側面に押さえつけます。ここでもたもたしていると手を切って逃げますので、筆の方の手を離して少し穴を広げる感じで2本の指を穴に差込みはさんでアナジャコを下から持ち上げます。アナジャコのウエストの所に2本の指が引っかかるようになればベテランですね。

ザリガニのハサミにはさまれた経験があると痛い目に会いそうですが、アナジャコにはハサミはありません。全然痛くはないですので、安心して素手で捕まえてください。

アナジャコは穴に潜っているくせに目は良く見えているようです。へんな動きをするとすぐに引っ込む臆病ものです。ですから筆は太い毛の多いやつの方が目隠しになって良いみたいです。


これがアナジャコ。体は思いのほか柔らかく美味しそうです。穴に潜るときは頭から潜ります。出るときも頭から出ますので巣穴の中は繋がっていて自由に方向転換できる事がわかります。

アナジャコを誘い出すと言う事だけでしたら、穴にアサリを入れても割り箸でも何でも頑張って外に出そうとします。でも最後の局面で捕まえると言うことになると筆よりベターなものは今のところ見つからないですネ。「目隠しになる」「穴の側面に押し付けるときに邪魔にならない」「人が動かしても毛のクッションでアナジャコが警戒しない」など、誰が考え出したのでしょうか。



その後

アナジャコ超人マリンさんより2006年4月29日にフォークを使うという秘伝大公開の書き込みがあり、さっそく100円ショップに柄の長いフォークを探しに行きました。

当然ながらバカ長い柄のフォークはなかったのですが、こんなものを見つけました。

木の柄が付いていて砂にさす時に手が痛くないかなとも思って、早く試してみたいです。100円ですので壊れることも考え2本買いましたヨ。

配ぜん用の大きいフォークはありましたが幅も広くてちょっと違うかなという感じでした。

アナジャコの奴が筆に誘われて手を出した瞬間、隣の穴から15cm位の深さのところをグサリと刺してもぐれなくしてやろう。これをトドメを刺すという?

考えただけで
グフッ! グフッ! グフグフグフグフグフ!

アナジャコは1匹につき穴は2つあるそうで(実際に2つに1つ出てきたらビックリだけど)中で合流してさらに深く掘っているそうです。まあ、1mの深さはあるというから奥にいるアナジャコは無視して、上に出てきた奴だけを相手にします。

2つの穴で1匹いるとなると江戸川のアナジャコの数はちょっと考えられない数ですね。

ただ隣のアナジャコの穴をフォークで刺して壊すのは確かに罪悪感もあるのですが、考えてみると確実に獲れれば片方の住民は居なくなるわけで、ちょっと壊したお隣さんには得意の土堀で穴の修復を期待しましょう。

まだやったことないので机の上での想像図です。



今日はとりあえずここまで。まだ続きますよ。2006年春。

何だかんだバカな事を言っているうちに、一年が経ちました。


そして再び、同じ場所に出陣

今回は昨年買った必殺フォークを持ってきています。

干潟に降りると、今年も相変わらず穴がアルアル。
時期が早いせいか、ライバルは見当たりません。

これ全部アナジャコですよ。

ジョレンで表面を掘ると小さな池が出来ますので、いつものように穴に筆を立てます。

もっと沢山刺しても良いのですが、出てくるときは何匹も一緒に出てくるので、私のように年に一度位のファンには20本程度がちょうどだと思います。

筆が上がってきたら、上へアナジャコを誘いながら、隣のフォークを刺せそうな穴を探します。角度の都合で下の穴とか上の穴とかは難しいです。やはり真横からが、やりやすいようです。まあ体の方を回せば良いのです。
チャンス!エイッ!
っと、フォークを差し込みます。この木の柄が使いやすいと思ったのですが、穴に対して結構太いため、穴の中でフォークの先の角度を変えられない欠点がありました。
ともかく、ゆっくり上げてくるとアナジャコが顔を出します。泥と一緒に上がって来ることが多く、この写真のようにアナジャコだけが出てくることはまれです。

あまり獲りすぎても仕方ありませんので、適当に獲った所で家路を急ぎます。


家では、獲れた場所が獲れた場所ですので、しっかり真水で洗います。煮たときに泥臭く無いように、何度も何度も凹んだ部分も流水で洗いました。
黒い毛の部分は見た目は汚いのですが、まあ毛ですので仕方ありません。


そして、茹でることにしました。茹でるとエビ程ではありませんが、ポッと赤くなります。


茹で上がったところで、マヨネーズで頂きました。醤油でも食べてみましたが、マヨネーズの方が私は好きですね。
匂いなんですが、良く洗ったせいかまったく泥臭く無かったです。外さえ洗えば体の中までは汚れていない生物だということが良く判りました。

さて味はともかく淡白。エビの風味がある訳でもなく、丸ごと食べてもカニミソのコクがあるわけでもない。

これは、茹でて食べる生物では無いですネ。
皆様の仰るように、空揚げかフライが一番だと思います。

何しろ、殻が柔らかいので、安心して全部食べられます。
泥の中に居るので、ともかく良く洗って泥と汚れを落とす。
調理方法は空揚げ。
これで、アナジャコは美味しく頂けます。



さて今年は、また課題が残りました。

フォークの形状です。

もう少し柄が細く、先端もあまり幅が広くないほうが穴に入れやすい。
柄も長いほうが使いやすい。
先端は少しとがらせた方が砂を刺しやすい。

そこで、私は大きな配膳用のフォークを買ったのですが、今探したところ見つかりません。どこにしまったのか??

配膳用のフォークの両端2本を切って先端2本だけのフォークに改造して使おうと思っていたのに、見つかりません。

今年は無理ですので来年ですが、見つかったら写真載せます。
ウーン。何処に行った。アナジャコフォーク・・・・・

2007年3月

そしてテレビで見てしまいました。

有明海のアナジャコ名人の女性の様子です。
いくつかの重大なポイントがありましたので、ご報告いたします。

まずクワで表面を掘るまでは同じです。

その後、名人は穴に刺した筆を両手を使って2本ずつ上下に揺らし始めました。上下の幅は結構大きく10センチ位です。スピードも結構速いです。往復が1秒くらいです。これを10往復くらいやって放置します。
すると刺激を受けたアナジャコが猛然と筆を押し上げ始めると言う訳です。

なるほど、穴に筆を突っ込んで放置ではダメなわけですヨ。

これを次々にやって行きます。彼女が使っていた筆は20本程。
これだけは私と一緒です。(笑)

反応があった場合は今度は筆をやさしく上下させながら上へ誘います。
そして、アナジャコが出てきた時ですが、アナジャコの手が上まで来たら、アナジャコの手を穴の側面に押さえつけ、もう一方の手(名人の手)で、アナジャコのもうひとつの手を捕まえます。

最終的には、アナジャコの左右の手を名人の左右の手で捕まえて、赤ちゃんブランブラン状態で引っ張り出します。

そして食べ方ですが

まず、恐ろしいことにとりたてを刺身で食べていました。はい、そのまんまです。はい、殻も足も付いたまんまです。ヒエー、ワイルド。
これは有明海だからで、江戸川のアナジャコはギャル曽根ちゃんでも翌日は異変があると思います。絶対にNGです。

次に塩と酒で蒸し焼き。これはいけそうでした。
そして天ぷら。

来春が楽しみです。

2007年11月