5枚ずつの写真対決


対決のルール説明


静岡、山梨双方から自信を持って美しいと断言できる5枚ずつの写真を用意。
一枚ずつ提示して5回対決し勝ち星の多いほうの勝利。
審査員は局が用意した5名の外国人芸術家が行う。

5回にはテーマが設けられていてテーマは次の通り

1回戦 富士山の全景
2回戦 ダイヤモンド富士
3回戦 自信の一枚
4回戦 自信の一枚
5回戦 自信の一枚


1回戦 富士山の全景



静岡 富士市消防防災庁舎の8階から見た富士山。建物には一般市民も自由に入れると事。写真には写っていないが海も見えるため海抜0mから山頂3,776mまで全てが見渡せるのが自慢との事。


山梨 富士河口湖町の三ッ峠入口から1時間半歩いた見晴らしの良い高台からの写真。雲の上に顔を出す富士山。簡単に行ける場所ではないがさすがに美しすぎる。

ジャッジの結果は 山梨3票 静岡2票 で山梨の勝利。
これは僅差だったが山梨の圧勝なのではないか。実際に見る場合も静岡は建物のガラス越しだし。

2回戦 ダイヤモンド富士



静岡 田貫湖西側から見た朝日のダイヤモンド富士。もう少しタイミング的に太陽が下がっている方が綺麗に撮れたのでは?正確にはダイヤモンドになっていないようだ。逆さ富士の方は綺麗なのだが。


山梨 山中湖長池親水公園から見た夕日のダイヤモンド富士。山中湖は、ダイヤモンド富士を狙っている中高年カメラマンが多い。ダイヤモンドスポットなんだな。

ジャッジの結果は 静岡4票 山梨1票 で静岡県の勝利。
山梨側の方がダイヤモンドに限れば綺麗だったが、静岡側の左右から湖にせり出す森と半島の狭さが写真的には魅力的だったという事だろう。


3回戦 自信の一枚



静岡 富士市今宮北部の茶畑越しの富士山。静岡と言えばお茶というように静岡を代表するお茶の畑とのコラボレーション。これは納得の一枚。


山梨 富士吉田市新倉山浅間神社の400段の階段を登った場所から桜と五重の塔越しに眺めた富士山。桜は写真にする場合の扱いが難しいので、実景はこの100倍美しい筈。

ジャッジは 静岡に5票が入り圧勝となった。
緑色は間違いなく富士山に映えるし、茶畑の遠近感も素晴らしい。山梨の桜が綺麗なら戦いようもあったのだろうが、くすんだ桜と暗い空では勝負にならなかった。


4回戦 自信の一枚



静岡 新幹線と富士山。河川敷の新幹線の鉄橋の先に富士山が見える富士山。新幹線は通常の車両ではなく保線管理テスト用のドクターイエロー。


山梨 河口湖から見た富士。雪と鏡のように静かな湖面に映る富士が美しすぎる。

ジャッジは山梨が5票で圧勝となった。
これは明らかな写真の選択ミス。新幹線の鉄橋は形が単純な直線状でしかも模様がうるさい。河川敷のテトラなど写真上ではゴミとしか見えないものが直線状に並んで、ゴミの行列。何故こんな写真を選んだのか理解に苦しむ。対して山梨の河口湖の写真は、冬の風の止まった一瞬が緩やかなカーブの雪に覆われた湖岸と湖面に写る富士山で表現されている。静岡側が相当な写真を出してきても勝ち目は無かったかも。


5回戦 自信の一枚



静岡市三保公園から見た富士山。静岡らしく海を使った一枚。


忍野村の二十曲峠からの富士山。山梨でも場所によっては左右対称ではなく宝永山が左手に見える。

そして2X2で同点となった後の最終戦のジャッジは 山梨3票、静岡2票で山梨県が勝利。
最後の写真は静岡県も場所の選択は悪くは無かったが大波が富士山を邪魔していて残念。浮世絵の様にはいかなかった。山梨は紅葉の季節に雲の色が綺麗に乗っていた。どちらにしても最終戦にしては双方とも少し力不足の写真だった。

そして結局この戦いは3対2で山梨県の勝利となった
山梨の特徴である様々な雲の形や色を前面に出した写真は最後まで出てこなかったが、もしその良い写真が出てきていれば、もっと簡単に山梨が勝ったのではなかろうか。番組的に伯仲させるために飛車角を落としたのだろうかとも思ったが、画面に出てくる当人達の本気度は十分伝わったのでそれは無さそうだ。