栂池のモウセンゴケ
栂池には多くのモウセンゴケが生息しています。
パノラマウェイから栂池ヒュッテに行く道端にも生えていたのには驚きました。
一番多く生息していたのは水ばしょう湿原とワタスゲ湿原です。
浮島湿原にいくとかなり個体数が減ります。
栂池のモウセンゴケは活動が非常に活発で虫とりまくりの状態でした。
甘い匂いでムシを寄せた後、
ネバネバした粘液で虫を捕まえると
繊毛で虫を絡めていきます。
少し葉を丸めたりして何だかハエトリグサ風でもあります。
虫を捕まえているモウセンゴケを見つけるのに
たいした苦労は要りませんでした。
彼らはそこらじゅうで虫を捕まえていました。
ギアナ高地のモウセンゴケは一株で一匹虫を捕まえれば寿命の4、5年分の養分をすべて補えるそうですが、
ここのモウセンゴケはとてもそんなものではなく相当数の虫を捕っていると思われます。
日中、日がさしているときは虫も中々飛び回りませんが
夕方ともなって日が沈むと虫も湿地一帯を飛び回ります。
短い夏の間に栄養をつけて長い冬を乗り切る必要があるのかも知れません。
長く雪に埋もれる北アルプス栂池で頑張っているモウセンゴケでした。