高尾山とは


ミシュラン三ツ星を獲得した事から観光客が急増した高尾山。以前より変わったことはあるのかと、久しぶりに高尾山に登る事にした。石像などは増えたものもあったが、全体的には止まったような時の素晴らしさを体感できた。
今回は少し無理やりだが高尾山の見所を一日で見て回るコースを歩いてみた。

暖冬と言われる今年でも、さすがに12月の声を聞くと高尾山の紅葉は終わろうとしていた。紅葉最盛時の高尾山の混雑を思えば比較的ゆったりと最後の紅葉を楽しめたのは幸運だった。雲ひとつ無い快晴の一日で、風も少なく暖かな冬の日だったが、富士山は見えなかった。風があるほうが景色は開ける傾向があるのは冬には皮肉である。


高尾山は登山コースが東側に集中しているため日が落ちるのが想像以上に早い。特に冬場は晴れた日でも午後2時には山道は暗くなり始め4時前には麓に到着するようにしないと危険である。その代りに朝は夜明けと同時に行動できる。

現在登山者数世界一を誇る高尾山は、都心から最も近い自然が残る観光地として知られている。
薬王院が古くから一帯を管理しており、開発の手が及ばなかったために多くの自然が昔のままに残っている。表参道の他に山道も多く、散策するにも様々なコースが選定出来るためリピーターも非常に多い。
高尾山口から登るコースは1号路、6号路、稲荷山コースの3つの道があり、表参道である1号路の途中からは2号路、3号路、4号路に入って登る事も出来る。蛇滝口バス停から蛇滝遊歩道を登るコースもある。
1号路だけを通るのなら舗装されている坂道なので、ハイヒールをのぞけば服装や靴に特に制限は無い。
坂道の上り下りに自信が無い人には1号路の途中まではケーブルカーとエコーリフトもあるので帰りだけでも利用できる。
1号路以外の道に入るときには山道や沢などもあるので、滑りにくい靴を選ぶ必要がある。


京王高尾山口駅前にある案内板がわかりやすい地図だったので当日のコースを赤線で書き込んでみた。

京王高尾山口から1号路を登り金比羅台に寄って、かすみ台展望台で景色を見た後、かすみ台から蛇滝に寄って行く。1号路に戻りさる園、たこ杉を見た後、浄心門に入る手前で4号路に入って吊り橋(みやま橋)に寄って行く。再び1号路に戻って浄心門をくぐり男坂を登って仏舎利塔に寄る。その後、巨木ぞろいの杉並木を抜けて四天王門に入り薬王院本堂から山頂に至るコース。帰りは6号路を通り、琵琶滝や岩屋大師などを見ながら山を降りていく。最後はケーブルカーの清滝駅から表参道を抜けて高尾橋を渡って京王高尾山口駅に戻るというコースで、8時間をかけてゆっくり無理をせず歩いた。