海の公園に寄せて


鳥類に注意



非常に多いトンビの被害

 海の公園にはトンビが多く、やたら目が良い彼らは上空を巡回しながら、はるか下でぼんやりお弁当を食べている人を狙っています。上空から滑空してくると、後ろから肩越しに手に持ったパンや箸でつまんだままのおかずでも、あっという間に掴んで飛んでいってしまいます。サンシェードに入っていたり、木陰などはトンビも手が出せません。急降下して獲物をつかんだら1メートルもの羽を広げて飛び上がらなければならないので、ひったくるには周囲に羽を広げられるだけのスペースが必要なのです。ちょっと長い棒でも背中に立てておくとトンビは来れなくなるわけです。


砂浜の暴れん坊トンビ

 バーベキュー場の上は特に多数のトンビが乱舞しています。少々の熱さよりもエサの誘惑の方が強いらしく、結構ワイルドに肉をさらっていきます。コンロは樹木に少し近づけた方が狙われにくくなります。食べる時にも樹木の近くで食べると、トンビにが馳走を取られにくくなるのです。トンビの方も気を付けているようですが、時たま爪でケガをする人が出るので、注意が必要です。





カラスは人が少ない時が特に危険

 トンビは人が込み合うときに被害が多いので、インパクトのあるひったくり風景も相まって、立派な注意喚起の看板も作られているけれど、カラスの被害も負けてはいません。カラスは警戒心が強く人出が多い時には近寄って来ません。しかし人出が少なく、荷物が砂浜に飛び飛びに置いてあるような日は注意が必要です。カラスはバッグやリュックのファスナーも簡単にくちばしで開けてしまいます。

 ファスナーの引手に布などが補助でついていたりすると、もっと簡単に開けてしまいます。一度やられたので補助の布を全部外して実験してみましたが、やっぱり簡単に開けられました。カラスの被害を防ぐにはファスナー部分を下にしてバッグをひっくり返して置くのがベスト。

 一旦ファスナーが開けられてしまうと、中のものを引っ張り出して、もし食べ物があろうものなら突っつき回し、一気にバラバラに広げてしまいます。この状態になると、仲間が襲来し手が付けられなくなるのです。海の公園ではカラスはあまり縄張りを主張せず、ハトやスズメにもおすそ分けをしているように見えます。


しおらしいたたずまいだがウソの様に悪さをする

 鳥類的には仲間同士仲良くてほほえましいのですが、3種類の鳥類がそろい踏みで大暴れ状態になると、人間にとってはどうする事も出来ません。追い払うのは簡単ですが、他人の荷物がその状態になると、それ以上どうするのが正解なのか私にも分かりません。被害者はのんきに広い海のどこかで、貝を掘っている訳ですから、教えてあげる事も出来ないし、ゴミではないので承諾を得ずに片付けるのも違うし、ずっと見張っているわけにもいきません。

 トンビには有効のワンタッチサンシェードもカラスには無力。ボリ袋等を引っ張り出すのは得意中の得意なので、食べ物を見つけたとたん引っ張り出してしまいます。留守番がいないのでしたら、全体が完全に閉められるテントのファスナーを、しっかり閉めてから海に入るのが正解でしょう。テントの縦に延びるファスナーにはカラスもさすがに手が出せません。横向きのファスナーは少々長くても開けてしまいます。


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史上最強の潮干狩り超人