海の掃除屋アラムシロガイ


あんな物が食えるのか



アラムシロガイは小さくても立派な巻貝

 アラムシロガイは干潟の1㎝強の小さな巻貝で、カニや二枚貝などの死骸があると、集団で寄ってきて綺麗に食べつくす、海の掃除屋です。集団で集まっているとその下には、必ず何かの被害者がいます。中には弱りかけのアサリとかの場合もあって、そんな時は助けたくもなります。

 アラムシロガイは何かに群がっているので、採るのは簡単です。ただ小さすぎて、採っても採っても網の中は膨らまず、少しイライラしたりするくらいです。



アラムシロガイ逃走



砂抜き中に脱出を始めるアラムシロガイ

 干潟の貝ですので、一応海水に入れて砂出しをします。ただ自由に動ける巻貝ですので、逃走を試みます。上部を布巾等で逃げられないように被せておかないと、どこかに行ってしまいますのでご注意ください。


貝の死骸に群がるアラムシロガイ

 砂浜でアラムシロガイの姿を見ると、殻は泥やらにまみれて汚く見かけは最悪です。これを食べようと思う人は殆どいないと思います。

他の生物の死骸に群がって食べつくす海の掃除屋ですので、それを見ていると、ますます食べようという意欲は無くなって行くでしょう。

 アラムシロガイを専門に採ろうと思う人はいませんが、何度か食べてみたことがあります。味は悪くなく、いわゆる巻貝の味で小さな苦みも立派にあります。何しろ貝が小さいので、食べるのも爪楊枝で、一個ずつほじくり出して食べるわけですから、食べる時もだんだんイライラしてきます。

 味は決して悪くは無いので、一度は試してみる価値はあります。砂は特に感じた事はありません。

 アサリが全く取れない時には、アラムシロガイでも採ったら如何でしょうか。砂も無くて思ったよりはずっと美味しい貝です。


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