真打アナジャコ登場


筆を上下させて誘う



筆を押して穴の出口まで出てきたアナジャコ

 左手で筆を持ち右手でアナジャコをつかむものとして説明します。いよいよアナジャコが上まで上がってきたら、右手の指を穴のそばに立てます。筆の毛は穴の入口より上げてはいけません。指の位置ですが、穴の上部に指3本で巣穴の内壁の続きを作るつもりで筆の毛を囲みます。

 右手の指は穴の延長のつもりで動かさないまま、左手は筆を上下させたり細かく震えさせたりしてアナジャコを挑発します。

 アナジャコはもう少しで相手を押し出せると、いよいよ攻撃的になってハサミを振り回します。そして広がった筆の毛で人間の姿も見えないため、穴から上へ出てきます。




今がチャンス



アナジャコが穴から出てハサミが毛の中まで入ってきたらチャンス

 アナジャコが筆の毛と格闘しながらだんだん穴を上がってきて、とうとう右手の3本の指先に、アナジャコのハサミの固さがビンビン伝わり始めます。右手の3本の指の上の方まで、筆の毛を通して伝わる、動き回る固いハサミの感触が十分感じられたら、右手の3本の指をスッとすぼめます。この段階でハサミ2本を掴んでいたら、だいたい大丈夫です。筆の毛越しですので、人間の指も痛くありませんが、アナジャコの方も優しくつかまれている感覚だと思います。


本日アナジャコ大漁なり

 アナジャコの穴から出まいとする抵抗は非常に強いので、無理をするとハサミが切れます。特に干潟が乾燥状態で固い場合は、非常に切れやすいので御注意ください。アナジャコはハサミもそのまま揚げて食べます。

 干潟では足場が悪く、右手でも左手でも使える様に練習しておくと便利です。

 アナジャコはヤドカリの仲間ですので前から見ると殻が無いだけで顔はそっくりです。


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史上最強の潮干狩り超人