アナジャコ採り


アナジャコはヤドカリの仲間



ヤドカリそっくりのアナジャコ

 汽水域に多いアナジャコはY字型の深い巣穴を掘って一匹で棲んでいます。一匹で2つの穴が表面に出ているわけですが、大きな穴なのでアナジャコがいれば、すぐに見つかります。アサリが沢山いるような場所には、あまりいません。アナジャコが多い場所にはアナジャコばかりが固まっている印象で、あまり他の貝類などは少ない印象です。縄張り意識の強い生物で、アナジャコ同士はもちろん、貝や石などでも、猛然と巣穴から押し出そうとします。

 この縄張り意識の強さを利用して筆釣りや友釣りが行われています。



用意するもの


砂の表面を削るための大型のジョレン



砂の表面が削れるものなら何でも大丈夫

 アナジャコの穴は通常、表面は小さくなっているか、完全につぶれて見えないかです。そのためジョレンで砂の表面を削る事で穴を出します。アナジャコの場合は一度に広い面積の砂を削るので、大き目のジョレンを使います。


習字用の太筆

習字用の太筆複数本


 習字用の太筆を最低5本は用意します。字を書くわけではないので、一番安いもので問題ありません。100円ショップの太筆で十分です。

 土地によってはアナジャコ専用の筆を売っている地域もありますが、一般的には習字用の筆を使います。泥の中にジャブジャブ浸けるので、高級品の必要はありません。


穴を掘るのが得意なアナジャコ

 アナジャコは河口付近の干潟にY字の巣穴を作って棲んでいます。ハサミは一応持っていますが、敵と戦うというよりは、穴を掘る事に特化しているような形状です。ですから、ハサミのつかみどころが悪くて痛かった記憶はありますが、挟まれて痛いという事は、まずありません。体も見た目よりは柔らかく、強く握るとつぶれてしまいそうな体です。

 アナジャコは臆病で用心深い性格ですが、自分の住居に侵入してくる、弱そうな敵に対しては、猛然とハッスルし始めます。当然の事ですが強そうな相手にはからきしで逃亡します。その強烈な縄張り争いの生態を利用した、筆を使った筆釣りが行われています。

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史上最強の潮干狩り超人