マテガイの持ち帰り方



マテガイの両端は空いている

 マテガイを持ち帰る場合もアサリと同様に、クーラーボックスに入れて持ち帰ります。温度の上昇に弱いのはアサリ以上で、特に海水に入れたまま持ち帰るのは、マテガイを弱らせる原因になります。姿を見れば分かるようにマテガイの殻の両端はストローのようにスカスカに開いています。海水温の上昇や水中の酸素の減少はアサリ以上に直接マテガイの体に影響します。

 マテガイはアサリのように、ピタリと殻を閉じることは出来ませんが、その代わりに、アサリよりはるかに深く潜る事が出来ます。マテガイも水から上げても、すぐに死んでしまうわけではありませんが、アサリよりは日持ちしません。アサリと同様、水から出してクーラーボックスに、保冷剤と一緒に入れて持ち帰ります。



砂抜き方法


 マテガイには体の構造的に、体が筒状の殻の中で伸縮させて、出たり入ったりしているため、体内に砂が入る余地がありません。殻がストロー状で砂が引っ掛かってたまる場所もありません。もし砂が入ってきたとしても、簡単に体で異物を感じて押し出してしまいます。ですから採ってすぐに調理しても、ジャリジャリ感を感じる事はまずないのですが、砂の下深く棲んでいるせいか、独特のアクとクセがあります。

 アサリは深くてもせいぜい10㎝ほどの深さですが、マテガイは50㎝以上の深い穴を掘って棲んでいます。殻の上下がスカスカに開いていますし、アサリ以上に干潟の泥の状況に影響されていると言えます。アサリの様に2,3時間海水に付けておく事である程度アクは軽減出来ます。

 マテガイは死んでしまうと足を殻からベロンと出して動かなくなります。足を触ってみると固くなっているかも知れません。そんなマテガイは身の中に砂が入っている場合があります。殻のまま調理する料理には、死んだマテガイは外しましょう。当日であれば、フライなどに使う場合は身を良く洗って使えば問題なく食べられます。


この長い足を振って泳ぐことが出来る

 マテガイは長い足を振って、短い距離を泳ぐことも出来ます。マテガイの砂抜きの時に水深を深くしておくと、泳ぐ姿が見れるかもしれません。興味のある方は試してみて下さい。

 マテガイは弱りやすいので、冷蔵庫で保存などはせず、その日のうちに調理されることをお勧めします。

 保存される場合は、一回加熱したのちに身だけを冷蔵庫、冷凍庫で保存してください。


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