マテガイ専用のジョレン


マテガイ専用ジョレンを横から



マテガイ専用のジョレン図

 マテガイ採りの専用ジョレンにはいくつかのポイントがあります。砂の表面を削ったときに出てきた穴が良く見えなくてはなりません。削り取ってせっかく出てきた穴を、ジョレンの背で再びこすって穴をふさがるのを防ぐために、いくつかの工夫がしてあります。金属板には途中で角度が付いていて、先端にも背側を削って短い歯のような角度が付いています。この形状ですと先端で砂を削った後、背の部分は砂からすぐに逃げますから、再び穴をこする可能性は非常に低くなります。柄の先端の細い鉄の棒も、マテガイの砂や穴の状態を上から見る時には、柄で隠れる死角が殆ど無いので、非常に見やすく使いやすいものです。

 金属板の幅が狭いので穴のサイドを削ったり、ピンポイントで砂をどけたい時などに、とても使いやすいジョレンです。



クマデとの比較



専用ジョレンの幅はクマデよりもかなり小さい

 金属板が大きすぎるのも板が暴れる原因となり使いづらいものです。あばれを防ぐために厚い金属板を使ったものは持ち重りがしてやはり疲れます。クマデと違って砂を削るのが目的ですので、クマデよりは、はるかに幅の狭いものの方がマテガイ採りには適しています。幅の広いジョレンは、一度に多くの穴が見つかり効率が良さそうに思えますが、ちょっとした砂を削ったりする時に小回りが利かず、マテガイ採りには使い難いものです。どこかでマテガイ用のジョレンが売られていた時の参考になれば幸いです。

 移植ごてが意外と使いやすいのは、薄く軽い金属と暴れにくいカーブの付いた形状から、穴を再び塞ぐことが少なく穴を見つけやすいからです。先端が適度に尖っていて、ちょっとした細かい作業がやりやすいのも長所です。

これでマテガイ採りはOK



塩はサラサラとポリビンから出るように

ポリビン


 塩はスプーン等でマテガイの穴に入れても大丈夫ですが、先端が尖ったポリビンに塩を入れて穴に注ぐと、効率よく塩を穴に入れることが出来ます。

 調味料用のもので先端に直軽3㎜程度の小さな穴が開いているものが使いやすいものです。穴が小さすぎると塩が詰まりやすいですし、大きすぎる穴はマテガイの穴に逆に塩が入れにくいものです。

さらさらした塩


 市販の塩は水分の多いしっとりとした塩と、粒子が粒状のサラサラした塩があり、ポリビンに入れられるのは、小さな口から流れ出る、サラサラした塩です。しっとりした水分を多く含んだ塩しか手に入らなかった場合は、フライパンなどで塩を十分煎って水分を飛ばすとマテガイ採りに使えるようになります。

 ご注意ですが、残った塩をポリビンに入れたままにしておくと、湿気で固まって口から出なくなってしまいます。マテガイ採りに行く前には、一度使用した塩は、ざっとフライパンで簡単に水分を飛ばしておくようにすると、上手く塩が出るようになります。



マテガイはあっという間に砂に潜ってしまう



丸ザルに入れたマテガイ

貝網


 網は目の細かいものでないとマテガイに逃げられます。目の大きいアサリ用の網では、網の間から足を出して、そのまま砂に差し込み、あっという間に潜って逃げられてしまいます。バケツはマテガイに逃げられる事はありませんが、海水温が上がりやすいので海水は入れないでください。貝網よりも干潟で使いやすいのは小型の網バスケットや丸ザルで、マテガイを入れておいて、海水のある所に置いておくと、マテガイも長持ちします。


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