マテガイ採り


馬刀貝と書いてマテガイ



独特の形をしているマテガイ

 漢字で馬刀貝と書くマテガイの名前の由来は、武士の刀は左に差しますが、右に差す小型の刀である馬手差(めてざし)に形が似ていたことからきています。馬手とは右手の事で馬の手綱を取る方の手という意味です。馬手差と形は似ていますが、あんなに大きなマテガイは居ません。潮干狩りでは10㎝を超えるマテガイは大物です。15㎝あると超大物でめったにお目にかかれません。

 馬刀と似た言葉で牛刀がありますが、こちらは包丁の事です。



マテガイは二枚貝



マテガイは熱を加えるとアサリの様に殻が開く

 マテガイは細長い形をした2枚貝で、砂浜ではストロー状の形をしていますが、熱を加えると殻が開かないように支えていた膜が切れて、ハンコ入れの様にパックリ左右に開きます。薄い殻ですが、貝殻の状態になると薄い貝殻で逆に手足が切れやすく、しかも尖って割れるので、マテガイの殻の多い年は怪我にも注意が必要です。


マテガイ採れすぎ

マテガイ採りに必要な道具


マテガイ専用小型ジョレン


マテガイ専用ジョレンは独特の形

 潮干狩りのもう一つのターゲットであるマテガイはアサリとは違う専用の道具が必要です。一つは穴の表面を削ってマテガイの穴を見つける専用の小型ジョレンです。ただし現在マテガイ専用のジョレンは、あまり種類が販売されておらず、移植ごてでも代用できます。


 もう一つの必需品は塩です。アサリ採りは、もし道具を忘れても、手で掘れば潮干狩りは出来ます。しかしマテガイはジョレンと塩のどちらを忘れても、まったく潮干狩りになりません。海で塩が無いなどというのは、まさにしょっぱい砂浜の悲劇です。


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史上最強の潮干狩り超人