私の名はシオフキ




殻がボールのように膨らんでいるシオフキ

 シオフキとバカガイはとても近い仲間で砂を吐きにくい、足が長い、殻の表面がツルツル、靭帯(蝶番の部分)が外側からはほとんど見えない、など共通点が多いのですが、慣れて来ると区別は簡単につきます。バカガイはアサリの様な形ですが、シオフキはボールの様に全体が丸く、殻の周りも綺麗ではありません。バカガイに良く見られた放射線状の模様はシオフキではあまりはっきりしていません。

 シオフキもバカガイと近い仲間ですので、同じように砂を出しにくい貝です。しかも丸く膨らんだ殻のわりに身が小さいために、殻と身の間に隙間があり、砂が入り込みやすい貝です。殻も見た目が美しくなく、市場に出回る事はまずありません。

 砂が出しにくいのは分かっているので、姿も美しくない事もあって、持ち帰る人も殆どいないのですが、砂の事を除けば食べられないわけではありません。バカガイと同じく殻を洗ったらすぐに茹でてしまいます。そして殻が開いたら身を取り出すのも同じです。同じ作業をしていても、バカガイよりも身が小さいので、ちょっとむなしくなるかもしれません。むなしくなりそうな人は、持ち帰らない方が良いかも知れませんね。

 アサリとの区別は殻に爪を立ててみればツルッとすべるのですぐわかります。アサリの場合は殻のギザギザでガリガリという感触があります。


シオフキの殻にはリング状にわずかな溝がある

 シオフキの殻には年輪に沿って僅かな溝があります、アサリとは90度溝の方向が違います。



シオフキは放射模様の殆どないパターンが多い

 身を取り出したら丸ザルの中で流水で洗うのも一緒です。すべてバカガイの時と同じ作業で食べられますが、殻はアサリより大きいのに身は小さめで、砂も出しにくい貝です。アサリが沢山採れる時には、誰も持ち帰らないと思う貝ですが、他に獲物が無い場合は持ち帰って食べてみて下さい。ちゃんと貝の味も香りもある貝です。

 アサリと大きさが近いので最初は間違えやすいですが、すぐに見分けられるようになると思います。殻に色々な模様が付いていればアサリですが、模様が無くて良く分からない時は殻に爪を立てて下さい。アサリは溝があるのでガリガリとしますが、シオフキは爪がすべります。

 シオフキの名前の由来は、砂浜を歩いていると足の振動に反応して、勢いよく海水を噴き上げる事から来ていると言われています。私は特にシオフキが海水飛ばしが得意な印象は無く、むしろ家に持って帰ると、アサリより弱るのも早いので、全然ワイルドとも思えないのですが、名前の由来はそういう事らしいです。

 シオフキもアサリと同じように松場でシオフキ釣りが出来ますが、殻の閉じ方が甘いため、アサリよりも難易度が高い釣りになります。焦ると松葉が抜けてしまいますし、たとえ持ち上げても、ポトンと落ちたりします。ゲームとして楽しむだけなら、シオフキはターゲットとして相手に不足の無い中々の曲者です。


22  23  24  25  26  27  28  29  30  次へ


史上最強の潮干狩り超人