砂浜の王者ハマグリ採り




ハマグリの殻は厚く重い

 ハマグリには内湾にいるハマグリと外洋にいるチョウセンハマグリがいますが、ここではアサリと同じ内湾を住みかとするハマグリの解説をします。潮干狩り場でハマグリを採る時はアサリと一緒に探します。ハマグリもアサリと同様に集まる傾向があり、特に先に干上がった砂地の陰の、海水が残っているような場所は、丁寧に探ると良いでしょう。ハマグリにも「一個見つけたら30個いると思え」の格言は生きています。

 管理潮干狩り場でのハマグリは、アサリと同様に特定の場所に放流している場合が多く、だいたい同じ場所で固まって採れることが多いものです。


ハマグリの殻は立派でも模様のバリエーションは少ない

 ハマグリは大きく広げた粘膜を出して波に乗って移動します。好きな方向に泳げるわけではありませんが、今いるところが気に入らなければ移動出来る生態をもっています。ですからハマグリの養殖では逃げられないように周りを網で囲ったりしているそうです。



 ハマグリもアサリと同じく、盛り上がった砂の陰に引っ掛かっていることが多く、潮が引いた時に残っている砂地の陰の水が残っている場所を、念入りに探して見て下さい。


少しだけ発色したハマグリも見つかる事がある

 ハマグリは漁業権が設定された場所で養殖されていることも多く、区画外での採取だけが許可されている場所があります。当然のことですが、いくらハマグリが沢山採れそうだなと思っても、漁業権設定区画内に立ち入り、ハマグリを採る事は違法です。漁業権侵害の罰則は令和2年12月1日から格段に厳しくなりましたので、ご注意ください。



ハマグリの殻の表面はツルツルしている


 潮干狩り場で、アサリとハマグリが混在するような場所では、クマデで探るとすぐにアサリとの違いが判ります。ハマグリは殻の表面がツルッとしているので、アサリのようにガリガリという引っ掛かる振動は無く、クマデの爪の先がツルリとすべる感触があります。

 ハマグリの砂抜きはアサリと同様ですが、殻に溝が無いため殻の表面には砂や泥が付いておらず、体内の砂を吐かせるだけで砂抜きは完了します。最後に塩抜きをするのもアサリと同様です。


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史上最強の潮干狩り超人