砂抜きの実際




バットザルの上でアサリを流水で洗う

 クーラーボックスのアサリをバットザルに移します。アサリは一生を砂の中で過ごします。しかもアサリの殻には数多くの溝が付いています。砂の多くはアサリの殻の表面のギザギザ部分に入り込んでいるので、バットザルに水道水をかけながら、アサリ同士が、ガラガラとこすり合うように、優しく丁寧に洗います。特に泥地のアサリは、細かい泥の粒がギザギザの間に入り込んでいるので、特に念入りにアサリ同士を優しくこすり合わせます。
 この段階でアサリのかなりの砂を出した事になります。殻に付いた泥は意外に多く、アサリの殻を洗う事を怠ると、いくら砂抜きをしても砂は無くなりません。

 アサリの殻の表面を流水で十分に洗ったら、この後砂抜きで出てきた砂は、すべてアサリの体の中から出た砂という事になります。




バットとバットザルのセットは吐いた砂がザルの下に落ちる

 砂抜き用の平らなバットと中に入れるバットザルを用意します。食器や野菜の水切り用のもので適当なものがセットで売られています。アサリは重ねない方が良いので、なるべく水切りバットのように平らに広がった、底の広いものを選びます。

 バットザルがあると一度アサリが吐いた砂や糞が網の下に落ち、再び他のアサリが吸ってしまうのを防ぐ効果があります。



水切りバットのアサリに海水を注ぐ

 持って帰ってきた海水と、ここで初めてアサリを合体させます。アサリは3段以上には重ねないように水切りバットに並べ、海水を注ぎます。海水の量は並んだアサリの上部スレスレ位までで十分です。必要以上の海水は吐いた砂や糞が水中を漂って再び別のアサリが吸い込みます。


海水だとアサリは水管を出して活発に活動する

 この状態でなるべく静かな暗い場所に置いておきます。アサリが元気ならすぐに水管を出して呼吸を始めるでしょう。特に小型のアサリは元気です。大型のアサリの場合はあまり動きが活発ではないので、心配しないでください。


アサリは重ねないで海水を使うと砂を吐きまくる

 アサリは体内の海水をピュッと水切りバットの外に吹き飛ばしたりします。ですので海水は少しずつ減っていきますが、しばらくたって覗いてみてあまりに少なくなっているようでしたら、海水をアサリの頭スレスレまで足しても良いでしょう。

 海水を使えば大体2時間から3時間くらいで、砂は大体抜けてしまいます。そのまま入れ続けても海水が汚れアサリが弱るだけです。海水に余裕があれば、網を持ち上げてバットの海水を捨て、新しい海水でもう2時間、同じ様に砂抜きをすれば、より完璧な砂抜きが出来ます。

 今回は海水に余裕があるため海水を取り替えて2回砂抜きをします。というわけで一回目は2時間でとりあえず終了。


この人工海水ではアサリがまったく動いていません 塩が合わないんですね

 海水が持ち帰れなかった場合は3%の塩水を作って砂を抜きますが、海水に比べると砂抜き効果に圧倒的な差があります。出来る限り現地の海水を持ち帰られる事を強くお勧めします。最悪ハイブリッド海水(人工海水に本物の海水を適度に混ぜたもの)でも塩水よりは砂の抜けが良いです。

潮干狩りソング第23弾 カントリー潮干狩り

https://youtu.be/r41IXZV_m28

また君と行きたい潮干狩り。大人になっても楽しい潮干狩り。


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史上最強の潮干狩り超人