アサリと遊んでみよう




アサリの目の跡 水管は引っ込めている

 人が多かったり波が強かったりすると見つけにくいですが、アサリの入水管と出水管が2本セットで、砂の上に見えることがあります。アサリは入水管から海水を取り入れ、有機物などの栄養分をこし取った残りの海水や糞などを、出水管から吐き出しています。我々の考える吸う吐くの呼吸ではなく、常にポンプのように循環しています。


アサリの目の水中写真



ウインクしたアサリの目

 その2本の水管は2つの穴が並んで時々閉じたりする事から「アサリの目」と呼ばれています。「アサリの目」が沢山見つかれば、アサリがそこに沢山いるという目印ですので、もし見つかれば潮干狩りでは一番のポイントとなります。

 海水が残っている場所なら、アサリが実際に水管を出して呼吸をしているものもあれば、水管自体は引っ込んで、穴だけは残っている場合もあります。中には2つの並んだ穴が崩れて繋がり楕円形のようになっているものもあります。





アサリの水管2つが出ている通称アサリの目

 アサリが水管を出している穴は水管の内部が見えますので、注意深く覗いてみると内部がツルツルしていて、半透明の水管の壁越しに内壁の砂が見えるでしょう。


アサリの水管は先端が二股に分かれている

 アサリの水管は先端だけ2又に分かれています。松葉はその二股の部分を狙って刺すわけです。すると驚いたアサリは松葉を刺したまま、殻の中に水管を引っ込め殻を閉じます。そして殻がしっかりと松葉を挟むというわけです。

 どの穴もアサリが下にいるシグナルですが、実際にアサリが呼吸をしている水管は2つの穴の間に松の葉をそっと差し込むと葉の先端が水管の枝分かれしている部分に刺さり、そのままアサリは殻の中に水管と松の葉を一緒に仕舞いこみます。もちろん固い針状のものでも出来ますが、松の葉のようにしなやかなものの方が、アサリが自分の足と一緒に松の葉を、殻の中に引き込みやすく上手く行きます。そして釣り上げる時も松葉の方が釣った感覚になります。


アサリの2つの水管の間に松葉を差し込む

 昔からの海辺の子供たちの遊びですので、2つの穴が並んだアサリの水管を見つけたら是非やってみて下さい。松の葉は海の近くならどこにでも落ちています。

潮干狩りソング第18弾 潮干狩りをやめないで

https://youtu.be/wLA3Ya1p-6w

潮干狩りは一度始めたらなかなかやめられないぞ。


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史上最強の潮干狩り超人