初期と後期で狙う場所を変える




干潟に出来る典型的な瀬 横浜野島海岸

 干潟では平らに見えても、先に干上がる場所と、海水が残る場所があります。人々は海水が残っている方が砂が掘りやすく、アサリも見つけやすいので、ちょうど砂と水の境目を狙う事が多いのです。潮が引くにしたがって波打ち際はだんだん移動しますが、人々も一緒にアサリを掘りながら移動していきます。

 潮干狩りは潮の引く日にしかやりませんから、海水が残る低い場所ではアサリがだんだん減っていきます。そしてもともとは、アサリがそれほど多くない筈の瀬の頂上部分は、アサリが少ないなりに、まだ残っている可能性があります。マテガイ狙いが多い場所は荒らされている可能性もありますが、夏以降はだんだん潮が引かなくなるので、水深が深い場所よりも浅い場所を狙って見ましょう。先に干上がる場所はクマデで掘っても、アサリが砂にまみれて採り逃すことが多く、結構アサリが残っている可能性があります。



アサリの探し方



アサリがいればガリガリという振動が伝わる

 アサリのいそうな場所を見つけたら、砂にクマデを入れます。クマデは砂を掘るというよりもアサリの居場所を見つけるセンサーの役目を担っていると思ってください。クマデの爪を砂に入れたら手前に引いてきます。これを何度も広く行いアサリを探して行きます。
クマデの先端の尖った部分にアサリの殻のギザギザが当たるとガリガリという振動が手に伝わります。

 この振動をキャッチするためにもクマデの爪の先端は、ある程度尖っている必要があります。必要以上に尖りすぎると危険ですし、貝殻を割る原因にもなりますが、先が丸まった爪やプラスチック製のクマデではこの手に伝わるガリガリという振動の醍醐味はなかなか味わえません。

 アサリの貝殻だけでもガリガリと手に感じますが、貝殻の場合は少し軽い響きの無い振動が伝わります。ところが身が入っている生きたアサリは、同じガリガリでも殻全体が響くような振動が伝わります。殻ばかりの場所では割れた殻も多く、ガチャガチャした短い振動が、複数手に伝わってきます。生きているアサリはガリガリガリと長めの充実した響きが伝わります。

 経験を積むしか仕方ありませんが、何度もやっているうちに、その違いが分かるようになるでしょう。


尖ったクマデの先端がアサリを探し出す

 そしてアサリの殻の振動を一度キャッチしたら、その場所を大きく掘ります。少しでも水がある場所でしたら、アサリが砂の上に出てくるでしょうし、砂が柔らかくなったら手を入れてアサリを探すこともできます。アサリは固まっていますからアサリがいる場所を見つけたら、しばらく周辺を粘ってみます。アサリは実はポイントというよりも、アサリの集団で道のようになっている事も多く、アサリ街道がどの方向に続いているかを見つけてしまえば、街道に沿ってあっという間に大漁となるでしょう。

 アサリを見つけても後が続かないこともあります。そんな場合は見切りも大切です。次の場所を探す事にしましょう。

 潮干狩りは時間との勝負です。見切りも大切で、採れない場所で粘っても時間の無駄です。見込みが無いと見たら見切りは早めに。行けると見たら、周辺を徹底的に探り、辺り一帯のアサリを根こそぎ採るつもりで探りましょう。アサリが固まっている場所を見つけたら、採り切ったと思っても、街道は繋がっている事が多く、色々な方向を丁寧に探り、街道の続きを見つけましょう。

潮干狩りソング第12弾 潮干狩りタイム

https://youtu.be/Xv-vhqI7YjU

潮干狩りの時間。それは君だけの時間。


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史上最強の潮干狩り超人