潮汐表が無ければ何も始まらない




貝のマークが入った潮干狩り用の潮汐表

 潮干狩りには、まず潮が何時どのくらい引くのかを調べなくてはなりません。そのために潮汐表、潮時表、潮見表と言い方は色々ですが、潮の干満と時間を一覧の表にしたものが販売されたり配布されたりしています。インターネット上でも多くのページで公開されています。私のページでも東京湾だけですが2040年までの潮汐表を公開しています。青森から名古屋までの場所でしたら、東京湾との時差を足したり引いたりすることで、大体の干潮時間は簡単に計算できます。

 写真は横浜シーサイドラインが配布している海の公園の潮干狩り用の潮汐表です。潮が引く日と時間、そして潮位、貝の数で潮干狩りに適した最適度を示しています。釣り用の潮汐表でも同様に調べることが出来ます。潮位が低いほど潮が引くことを示していますので、海岸によっても違いますが、干潮時に潮位が30㎝未満でしたら、潮干狩りは出来るでしょう。もっと潮位が高くても海水に少し浸かる覚悟があれば、潮干狩りは出来る筈です。

 潮汐表で潮干狩りに適した潮が引く日を探し、潮が一番引く時間を調べて、その2時間前には現地に着くように計画を立てます。一般的に春から夏にかけての大潮から中潮にかけてが、潮干狩りがやりやすい潮回りです。

天候による影響


 潮汐表に書かれている時間と潮位はあくまで予測値であり、当日の天候などに大きく影響されます。基本的に高気圧に覆われた晴れた風の無い日は潮が良く引き、低気圧に覆われたり強風の日は、予想値ほどは潮が引かない傾向があります。

 潮干狩りは晴れた日に行うと楽しいものですが、天気が悪くても出来ないわけではありません。大雨の日に海に入る人もいないでしょうが、小雨位ならどうせ濡れるからと、出かける人もいるでしょう。

 梅雨時などは小雨の日が続きますが、そんな時は低気圧が上空にあるわけではないので、潮はちゃんと引きますから、雨が嫌でなければ潮干狩りは出来る季節です。

 要注意事項としては雷です。黒い雲が出て遠くでゴロゴロと鳴ったりしたら、いくら絶好調でも、潮干狩りはすぐに中止です。管理された潮干狩り場ではすぐに終了のアナウンスがされるはずです。誰もいなくても、自主的にすぐに撤収する必要があります。広い平らな干潟で、クマデを持っているあなたの周りには、何もありません。しゃがんでいても周りよりは高いわけですから、やはり非常に危険な事に変わりはありません。





海上保安庁のリアルタイム験潮データ

 予想値と実際の潮位の誤差は海上保安庁ホームページの「リアルタイム験潮データ」で調べることが出来ます。朝出かける前に見ていくと、その日の大体の傾向をつかむことが出来ます。各地の予想値と実際のリアルタイムの5分ごとの潮位がすぐに比較出来るように表示されています。20㎝潮位が高かったら潮干狩りに出かけるのに躊躇してしまいます。おまけに風でも強かったら、潮干狩りに出かけるのは延期されることをお勧めします。せっかくの潮干狩りですので、もっと最適な日にお出かけください。

 逆に良く潮が引く日だと確認できれば、出かける時の気持ちも、グッと盛り上がるのではないでしょうか。

 春から初夏にかけては、予測値よりも潮位が低い日も多く、その事からも潮干狩りに適した季節と分かります。秋口に入ると潮の引く日がだんだん少なくなります。潮干狩りの大敵低気圧の親分は台風ですが、台風が来るようなときは1メートル以上も潮位が上がります。おまけに風で波も高くなりますから、こんな日に潮干狩りに行く人はいないでしょう。弱い低気圧でも潮位は下がりにくくなりますが、次々と新しい低気圧が発生する、難しい秋の天気の隙間を狙って出かける潮干狩りは、数少ない秋晴れの大潮にでも当たれば、中々チャンスの少ない季節だけに、思わず楽しい潮干狩りになるはずです。

 潮干狩りは常に潮回りに左右されます。潮の満ち干が潮干狩りのすべてと言っても過言ではありません。海が大きく引く日の決まった時間しか、潮干狩りは出来ませんので、誰もが一斉に干潮時間の2時間前に着くように、潮干狩り場を目指します。車の場合は渋滞に加えて、潮干狩り場の駐車場の確保も考慮しなければなりません。一旦満車になった駐車場は、潮が満ちるまでは中々空きませんので、用心深く計画を練って下さい。潮干狩りは、「人の少ない早朝や夕方に遊んでやろう」、などという芸当は出来ませんので、時間に余裕を持って、早めにお出かけください。

潮干狩りソング第11弾 あしたは潮干狩り

https://youtu.be/NcONzLQZ67k

夕焼けなら明日は晴れるよね。


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史上最強の潮干狩り超人