潮干狩りに必要な道具


 誰でも簡単に始められる潮干狩りですが、最低限必要な道具とあった方が便利な道具がいくつかあります。

クマデ


 潮干狩りと言えばクマデ。クマデも各種ありますが、一般的に出回っているクマデは忍者クマデと呼ばれるものです。これはホームセンターなどの園芸コーナーに一年中置いてありますので、一番なじみがあると思います。5本爪が一般的で、忍者クマデでも6本爪、7本爪の製品もあります。


左から5本爪、6本爪、7本爪の忍者クマデ

 爪が多い方がアサリを引っかけるチャンスは確かに多いのですが、生身の人間が手で掘っている以上、砂を掘る時の抵抗を考えると5本爪が一番使いやすいと思います。つまり大きな熊手で一回掘るよりも、小さな熊手で2回掘った方が疲労度は少ないという、自転車のギア比のような話です。


柄各種 上からゴム、木、プラスチック

 クマデの柄も木、ゴム、プラスチックと各種ありそれぞれ使い心地が違います。それぞれ長所短所があると言いたい所ですが、はっきり序列があります。一番使い勝手が良いのはやはり木製です。それもニスなどで塗装されていない木の柄が一番手にしっくりきて、長時間の作業に適しています。すぐに腐食しそうですが、塩水を吸って毎回乾かしていると、木製は意外なほど長持ちします。

 次に使いやすいのはどちらでも良いような話ですが、少しだけプラスチックに分があります。プラスチックは滑りやすい傾向があるので、ギザギザが付いている事が多いのですが、やはり少しでも滑る感覚は今だになじめません。

 一番問題があるのはゴム製です。ウレタンゴム系は手との摩擦があって、手が擦れる事が起こりやすい素材です。その癖に、時には滑ったりして、手との感触が安定しない素材です。

 何時間も振り回すので、爪が太くて重いものも疲れます。又、あまり柄が無駄に長いものも、砂に爪を入れるのに力が必要で疲れます。持った時に手にピタッと来るような忍者クマデを見つけて下さい。一回手にピタッときたクマデに出会ってしまうと、違う感触のクマデを持った時の違和感は、結構なものがあります。クマデは手の延長ですので、アサリの殻のガリガリという振動が手の骨を伝わってくる、あの感触の良し悪しはクマデの生命ですから、もう一生放したくないと思えるようなクマデに、是非出会ってください。私も30本弱の色々な種類のクマデを持っていますが、気に入って使うのはいつも結局1本です。




網機能付きのクマデ各種

 シーズンになると釣具店やホームセンターなどで潮干狩りの道具が置かれるようになります。網の機能が付いたクマデも売られたりしますが、潮干狩り場によっては禁止されている場所も多いので注意しましょう。網機能の付いたクマデは水が残っている場所では、確かに効果はありますが、ルールを守って遊ぶのはレジャーでもスポーツでも同じ事で、自宅で好きなように、一人で好きな事をやっているわけでは無いのですから、その潮干狩り場のきまりに従って楽しく遊びましょう。


横浜野島海岸では網機能の付いたクマデは禁止

 網機能付きのクマデを禁止にしている潮干狩り場は意外と多く、使用される場合は、現地に問い合わせての上ご使用ください。

潮干狩りソング第3弾 だって潮干狩り

https://youtu.be/WTXWwwxHYRs

何も言わないで。だって潮干狩り。


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史上最強の潮干狩り超人